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2017年4月13日 (木)

全在紋『会計の力』中央経済社

構造主義は「主体」(identity)なるものの自存性を否定する。

フーコーに従えば、「権力に汚染されていない言語なし」ということになる。

人間のコトバは、自然の所産にあらず、文化の所産である。

コトバなくして知覚なし。人間はコトバを知得してはじめて外界が知覚できるのである。

資産負債観は短期利益ないし支払能力を探るのに有効である。収益費用観は長期利益や収益力を探るのに有効である。

アメリカでは、会社は株主のものである。日本では、会社は会社のものである。韓国では、会社は経営者のものである。

資産負債観に立脚する昨今の国際会計基準(IFRS)も、現に複式簿記を前提にしている。

ポストモダンに属する思想家たちの言語観ないし着眼は、基本的にはソシュールに由来している。

フーコーによると、新しい知のシステム(科学ないし学問体系)には、必ず権力の移行が伴うとされた。「知と権力は一体」だというものである。

「文化」とは、人間が「自然」に手を加えて創り出したものである。

「コトバ(言葉)なくして認識なし」。これはソシュールに始まる言語観である。

フーコーの系譜学はアンチ・ダーウィニズム(反進化論)に立っている。

チョムスキーやサイードは「人権」や「正義」などに普遍的価値(時代や社会を超越した価値)を認めるが、フーコーは普遍的価値の存在を否定する。

フーコーは、権力と一体をなす知(真理)の枠組みを、「エピステーメー」と呼んだ。

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