岩崎育夫『入門 東南アジア近現代史』講談社現代新書
インド神話のなかに登場する神の鳥で、インドネシアの国章でもあるガルーダが・・・
東南アジアの呼称は、第二次世界大戦中の1943年に連合国軍がスリランカのコロンボに「東南アジア総司令部」を置いたことから、それ以降広く使われるようになったもので、外部世界がつけた地理的要素が強い「他称」である。これに対して、1967年に東南アジアの五ヵ国が創ったASEANは、自ら創った「自称」といえる。
仏教の分派は大きく、在家信者でも救われるとする大乗仏教と、一定期間、僧院で修行を積むことを要求する上座部仏教の二つがある。
東南アジアで唯一「中華世界」に属していたベトナム(北部)は、・・・
ある国が一つや二つの一時産品に特化した経済構造は「モノカルチャー」と呼ばれる。
日本軍が快進撃できた一因は、東南アジアのヨーロッパ植民地宗主国がドイツに占領されるか(フランスとオランダ)、防戦を強いられて(イギリス)、東南アジアを防衛する軍隊を派遣できないことにあった。
現代でも、世襲制を原理にするアジアの国はブルネイ、それに北朝鮮である。
インドネシアとマレーシアはムスリムが多数を占める国だが、・・・
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