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2017年9月25日 (月)

一色清他『「戦後80年」はあるのか―「本と新聞の大学」講義録』集英社新書

私は、1979年が「戦後」の大きな分岐点だったと考えています。

イタリアは法理的には戦勝国なんです。

だいたい、イタリアは1945年7月には日本に宣戦布告しているんです。

東ドイツは「戦勝国」なんです。東ドイツはナチスと闘い続けたコミュニストが戦争に勝利して建国した国だという話になっている。だから、東ドイツ国民はナチスの戦争犯罪に何の責任も感じていない。感じることを国策的に禁止されていた。

現代アメリカにおける「メキシコ問題」というのは、遠因をたどれば「アラモ」の物語があまりに薄っぺらだったことに起因していると言ってもよいのではないかと僕は思います。

靖国参拝問題が、あれだけもめる一因は靖国神社が官軍の兵士しか弔っていないからです。

明治政府最大の失敗は、戊辰戦争での敗軍の死者たちの供養を怠ったことにあると僕は思っています。

司馬が「国民作家」と見なされるのは、近代日本が供養し損なった幕末以来の死者たちを、彼が独力で供養しようとしたからです。

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