久坂部羊『大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す』幻冬舎新書
大学病院の外科医たちは、手術で治せる見込みのある患者には意欲を燃やすが、手遅れの患者やがんの再発の患者にはまるで興味を示さなかった。
大学病院の主な役割は、診療、教育、研究の三つである。・・・・・大学病院では、この三つのうち、研究をもっとも重視している。
大学病院の医師が書く論文のほとんどは、基礎医学の分野である。
なぜ産科医のなり手が少ないのか。それは昼夜休日を問わない激務と、訴訟のリスクの高さのためだ。
今の大学病院は、経営のためにいやいや診療もしているが、ほんとうは研究や新しい治療の開発にばかり目が向いている。
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