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2017年10月 2日 (月)

大竹文雄『競争社会の歩き方 自分の「強み」を見つけるには』中公新書

競争が少ないと、自分の本当の長所を知ることができない。

「他店対抗」という広告の狙いは、消費者に他店よりも家電の価格が安いことをアピールすることにあるのではない。広告の狙いは、ライバル店の価格戦略を変更させることにある。

「他店価格対抗」という広告の意味は、顧客に対して必要以上に値下げせずに済むよう、ライバル店に対して「価格競争をするな」というものであり、「もし価格競争をしかけたら、お互い損をするように罰を与える」というものなのだ。

経済学者からみて、司馬遼太郎の作品で興味深いのは、合理性や競争という言葉が何度も出てくることである。

「まとめ支給」の行政的なメリットは、振込や資格確認の手間が少なくなることだ。

吉川洋の『人口と日本経済』・・・・・いくつかの問題がある。・・・・・現代のように、技術革新のスピードが速くなると、豊かであるはずの資本も陳腐化し、急速に価値が下がってしまう。・・・・・イノベーションを生むためには、社会の変化が必要だ。イノベーションを思いつく人が確率的に、たとえば1000人に1人だとしたら、人口が減れば思いつく人も減る。・・・・・そのためには教育投資をしなければならない。・・・・・最大の問題は教育だ。

専門論文や学術書を書くことは、研究者として当然のことだが、残念ながらその内容や意義が伝わるのは、専門家だけである。

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