E.H.シャイン『組織文化とリーダー』ダイヤモンド社
多国籍的な状況で操業している会社は、文化がどんなに異なっていても、驚くほど似通った方法で経営を行なっていることがあるということである。
リーダーが行なう真に重要な唯一の仕事は、文化を創造し、管理することである。
「マネジメント」という単語は、アメリカ文化を特徴づける行動的、楽観的かつ現実的なアプローチを反映している。この単語と比較できるものが、ドイツ語などの他の言語には存在しないことは、多くのアメリカ人にとって驚きである。そして、さらに重要なことは、その言葉が存在しなければ、同じ意味の概念自体も存在しないかもしれないのである。
イデオロギーとは、あるときは、文化を作り上げている仮定全体の意識的な要素であり、あるときは、本質的に説明不能で迷信的な行動の一連の合理的解釈である。
看護婦を頻繁に他の病棟へ配置換えすることは、患者との間に親密な関係ができないようにする計らいであるが、・・・・・
「カリスマ」と呼ばれるあの神秘な性質の一つの要素は疑いもなく、主要な仮定と価値観を鮮明かつ明確に徹底させるリーダーの能力にほかならない。
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