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2018年9月

2018年9月30日 (日)

深見浩一郎『巨大企業は税金から逃げきれるか? パナマ文書以後の国際租税回避』光文社新書

仮想通貨ビットコインの誕生は、自律分散型の管理手法であるブロックチェーン・テクノロジーに支えられている。

イギリス東インド会社・・・・・インドを支配し、インドネシアを支配し、挙句の果てに中国にアヘン貿易を強要するために戦争まで引き起こし、ついに香港を手に入れた。人類史上最悪の企業といっていい。

パナマ文書漏洩事件の発端は、南ドイツ新聞の報道だった。

信託は、イスラムではワクフと呼ばれる。

経済協力開発機構(OECD)は、多国籍企業の行う国際租税回避を規制する世界で唯一の国際機関である。

反トラスト法のトラストとは、石油王ロックフェラーが利用した「事業信託」のことである。

ビットコインは、サトシ・ナカモトが書いた論文においてそのアイデアが披露されたのが最初である。

スイスの銀行には、ナンバーアカウントと呼ばれる、いわゆる秘密口座がある。番号だけを告げれば本人確認も必要がない預金口座だ。

2018年9月27日 (木)

E.H.シャイン『組織文化とリーダー』ダイヤモンド社

多国籍的な状況で操業している会社は、文化がどんなに異なっていても、驚くほど似通った方法で経営を行なっていることがあるということである。

リーダーが行なう真に重要な唯一の仕事は、文化を創造し、管理することである。

「マネジメント」という単語は、アメリカ文化を特徴づける行動的、楽観的かつ現実的なアプローチを反映している。この単語と比較できるものが、ドイツ語などの他の言語には存在しないことは、多くのアメリカ人にとって驚きである。そして、さらに重要なことは、その言葉が存在しなければ、同じ意味の概念自体も存在しないかもしれないのである。

イデオロギーとは、あるときは、文化を作り上げている仮定全体の意識的な要素であり、あるときは、本質的に説明不能で迷信的な行動の一連の合理的解釈である。

看護婦を頻繁に他の病棟へ配置換えすることは、患者との間に親密な関係ができないようにする計らいであるが、・・・・・

「カリスマ」と呼ばれるあの神秘な性質の一つの要素は疑いもなく、主要な仮定と価値観を鮮明かつ明確に徹底させるリーダーの能力にほかならない。

今北純一『西洋の着想 東洋の着想』文春新書

世間の常識というものは不朽不変のものではなく、時代とともに変貌する。

マスコミが批判し続ける政治家たちは自分たちで勝手に政治家になったわけではない。選挙という法的な手続きを経て選ばれているのだ。・・・・・「政治家たちの常識と世間の常識は噛み合わない」というのはおかしい。

ライプニッツが哲学の二大関門と呼んだ、「意志の自由」と「連続の合成」・・・・・

自分は自分の作曲に誇りをもっている。なぜなら、それは自分自身にほかならないからだ(バーンシュタイン)。

科学者とは、自分たちで解決できる問題を解決できる人たちのことである(アインシュタイン)。

マクロ分析で気をつけるべきことは、世の中には、決して数値化できるものばかりではないということだ。

日常使い慣れている消費者物価指数というものの正体は、実は、同じではない幾つもの商品の価格の加重平均を取って算出するものなのである。

ヒットした原因をあとから解説するくらいのことならマーケティングの専門家でなくてもできる。

競合商品がある場合には、まだ戦略は立て易い。対抗商品と比較した上で価格戦略、機能戦略を練ることができるからだ。だが、全くの新商品やこれまでになかった商品の場合には、その商品がヒットするかどうかを、確率百パーセントで占うことはできない。

誰かが、なにか新しいものを見つけるときには、ほとんど同時に他の人も、同じものを見つけているのである。トップになるかいなかは、ほんとうに首の差である。

普通の人は、実験を繰り返しているうちに、ある奇妙な現象に気づいてはいても、その現象が重要なことであるというのに気づかない。気づいた人は、疑問を大切にあたためて、説明がつくように解明しているのだから、やはり、偉い人なのである。

個性化とは、人と違うことをするのを目標にすることではない。自分に与えられた天賦の才能を自分で見つけ、それを自分の力で磨いていく、という能動的なプロセスを通じて自然と身につくのが個性というものである。

ローマ法王が重要なセレモニーをする時は、バチカンで香を焚きます。あれは、聖書に出てくる、ソロモンとシバの女王が、乳香という樹液を焚いて清める、という行為からきているといわれます。

2018年9月20日 (木)

高杉尚孝『問題解決のセオリー 論理的思考・分析からシナリオプランニングまで』日本経済新聞社

特に問題の発見と課題設定の手続きは重要です。・・・・・課題の設定いかんによって、分析領域自体が限定されることに加え、解決策の幅も決まってきます。

問題とは解決の求められる課題である。

IRRは、まずは、あくまでも“内部”収益率ですので、資金調達コストとの比較を要するという点に気をつけることが大切です。

主張をしたら論拠を述べるのが論理的であることの基本。

2018年9月19日 (水)

眞鍋圭子『素顔のカラヤン 二十年後の再会』幻冬舎新書

カラヤンは言葉という表現手段を使用することが極めて不得意でした。

渡り鳥の群れは、〝それとわからぬ〟リーダーの指示で一瞬に方向を変える。オーケストラ演奏の理想はこうでなければならない。

モーツァルトの町、ザルツブルク。

当時の西ベルリン市民は、東ベルリンに行くことは許されていませんでした。

カラヤンという人の話し方は、何語においても主語と述語が一致しないことが多い。

プレゼントを頂いたら必ず御礼状を書かなければいけないよ。招待された時にも、必ず後でお礼状を出すのが礼儀だよ。

戦後の非ナチ化の嵐の中で仕事ができない時、進んで彼との演奏会に出演してくれたのがウィーンの楽友協会の合唱団です。この合唱団とフルトヴェングラーのコンサートをめぐっての緊張があった時も、・・・・・

カラヤンも基本的にはカトリック教徒でしたから・・・

山の景色は一瞬たりとも同じではないから、・・・・

君がやることは、馬がジャンプしやすい状態にして、壁の前まで連れていくことだけなんだよ。このたとえ話こそが、カラヤンの指揮の極意なのだと感心して聞いていました。

《ボレロ》という曲は、同じメロディーを各楽器のソリストたちが順番に演奏しますから、オーケストラのソリストの技と音楽を披露するのに最高の曲です。

カラヤンさんはドイツ人でないから、・・・

オルガンのないホールというのは、家具のない家のようなものです。

カラヤンがもう少し言葉上手で、話し合いのできる人だったならば、・・・

2018年9月10日 (月)

小林忍『傾く企業の驚くべき共通点 「経営の定石」の失敗学』Discover

手段や対象を選ばず、目先のものに飛びつく行動を「ダボハゼ」と言うことがあります。

一度筋を通す。そして魂を売る。

京都系企業では、先代の後を継いだ若い経営者に対して、他の企業のベテラン経営者が、公私にわたって非公式に助言する習慣があるのだと言います。

各楽器の特徴を把握し、ミスを潰して演奏力を引き出しながら、自らの楽曲解釈を実現していくのが指揮者の役割です。

リーダーは尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない。

「選択と集中」が事業領域単位なのか製品カテゴリー単位なのかという、一見些末な違いが、結果では大きな差を生むのです。

GEの「選択と集中」とは「コストと品質で1番か2番になれる製品以外は撤退」との基準です。

センスは実戦での体験、特に失敗体験の繰り返しを通じてしか身につかないからです。

新事業は3年目に単年度黒字、4年目に累積一掃となれば上出来と言って良いでしょう。

花形商品は、全社一丸の努力で生まれるものであって、特定部門が、〝わが手柄〟とするようなものではないのです。

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