大森信『掃除と経営 歴史と理論から「効用」を読み解く』光文社新書
本来の仕事でないものにこそ、その企業や人間の本質が顕著に表れることが少なくない。
米国型の経営理論や手法には、事前合理性、目的志向性、効率性を重視するという特徴がある。事前に目的を明確にして、それを可能な限り効率的に追求することが合理的とする理論や手法である。
どんなに才能があっても、傲慢な人は人を幸せにすることができません。
自分が謙虚になると、自分と接する周囲の人々の反応も自然に変わってきます。いままで挨拶もしなかったような人が、挨拶をしてくださるようになります。
ウェーバーは、商売熱心な地域でなく、宗教熱心な地域から近代資本主義が始まったことを指摘した。
ウェーバーは近代資本主義という合理性の塊のようなシステムが、プロテスタントという宗教が盛んな国、すなわち宗教という何とも合理的とは呼べないものを熱心に信じる国から発生してきたことに注目していた。つまり、合理的な資本主義の成立には、非合理的ともいえるような宗教の教えに基づいた献身的な職業労働が不可欠であったことの指摘だった。
ハイエクは、特に社会主義の計画経済の崩壊が、人間の合理性、特に少数の特定者の計画に過度に依存していたこと、すなわち事前合理性や目的性に偏重した「致命的な思いあがり」に原因があったことを繰り返し指摘する。
« 仲正昌樹『ハイデガー哲学入門―『存在と時間』を読む』講談社現代新書 | トップページ | ナンシー・デュアルテ『ザ・プレゼンテーション 人を動かすストーリーテリングの技法』ダイヤモンド社 »
「ビジネススキル」カテゴリの記事
- 邱強『ERROR FREE 世界のトップ企業がこぞって採用したMIT博士のミスを減らす秘訣』文響社(2022.06.19)
- DaiGo『一瞬でYESを引き出す心理戦略。』ダイヤモンド社(2022.02.24)
- 野地秩嘉『成功者が実践する「小さなコンセプト」』光文社新書(2022.02.13)
- 坂口孝則『未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038』幻冬舎新書(2022.02.03)
- 山口周『思考のコンパス ノーマルなき世界を生きるヒント』PHP新書(2021.12.27)
« 仲正昌樹『ハイデガー哲学入門―『存在と時間』を読む』講談社現代新書 | トップページ | ナンシー・デュアルテ『ザ・プレゼンテーション 人を動かすストーリーテリングの技法』ダイヤモンド社 »
コメント