小谷野敦『本当に偉いのか あまのじゃく偉人伝』新潮新書
日本文化の精髄は中世以前の文化にこそあるので、・・・
川端康成は、『源氏物語』を日本最高峰の文学と見なした。
それまでキリスト教にからめとられてきた西洋哲学を、キリスト教から解き放ったのが『純粋理性批判』である。
凡庸なのはアイヒマンだけではなく、アレントも凡庸なのである。
ファシズムというものの定義が、未だにはっきりしていない。
フッサールは、哲学を「学問の基礎としての哲学」と「世界観哲学」に分けた。
『モモ』は、いわば資本制批判である。
ポパーは、数学的帰納法以外の帰納法を認めない。
有名な「反証可能性」にしても、人文学には当てはまらない。
コンドームなどの避妊を認めなかったローマ法王庁が、オギノ式避妊だけは認めた・・・・・
「現場主義」というのは、都会に住んでいてカネと暇のある者の考え方だ。
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