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2019年3月 1日 (金)

西部邁『保守の真髄 老酔狂で語る文明の紊乱』講談社現代新書

日露戦争の勝利によって「関税自主権」を獲得したことについて・・・・・

ナショナリズムを指してショーヴィニズム(排外主義)と難じることは許されない。

代議制あるいは議会制民主主義の本質はトレランス(忍耐と寛容)の精神にある。つまり、多数派にあってみずからの意見が間違っているかもしれないと構える忍耐力があり、したがって少数派の意見にも耳傾けるべき場合があるかもしれないとの寛容力を持ちつづける点にある。

二世・三世議員を世襲制だとして非難するのはかならずしも妥当ではない。代議士たるものは議会における妥協や決断についての経験を必要とするのであって、そうした力量は若いときから政治家の振る舞い方を身近に学ぶことを通じて鍛えられる。

社会の権力がひとたびマスの手に渡ったら、事実上、その社会を救済することは不可能である(オルテガ)。

独裁制は民衆の歓呼と投票から生れることが少なくない。

裁判を言語ゲームの形式とみなしてその言語活動が形式において優れているなら勝利者となる、というのが英国に伝来の形式主義だ。

「国民の総意」は、現在世代の国民の世論なんかではなく、歴史上の総世代の伝え残せし「伝統の精神」を意味する、と解釈すべきだという一点である。

世論ではなく輿論、それこそが投票の基礎であるべきだということである。なぜといって輿論とは国民の有する(というより死者たちの残した)常識のことなのだから。

慣習と伝統の違いである。慣習は単に過去からの制度的な遺制のことにすぎないが、伝統はそれとは違って過去から伝えられし(慣習の中心あたりに内蔵されているはずの)徳義の規準のことで、・・・・・

釈迦にも孔子にもソクラテスにも学校なんかなかった、・・・・・

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