高田直芳『財務諸表読解入門 企業の経営戦略を決算書から見抜く IFRS対応』日本実業出版社
会社法は、将来株主を利害関係者とみなしていません。
最も重要なのは、キャッシュフローには「現金収入」と「現金支出」の2種類しかないことです。
キャッシュフローは現金支出か現金収入のどちらかしかないのですから、売掛金の回収を現金収入とするならば、売掛金の発生は現金支出になるのです。
現在の貸借対照表は「当期純利益」が隠されてしまっているのが弱点です。
包括利益の存在によって、益出し効果は封印されます。
当期純利益までに限っていえば、益出し操作は有効です。ところが、包括利益までになると、益出しは当期の上昇分しか反映されないことがわかります。
財務活動キャッシュフローには、1年基準は適用されません。短期も長期も十把一絡げ。八方美人で時間軸の概念を持たないのが、財務活動キャッシュフローの問題点です。
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