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2019年9月11日 (水)

出口治明『仕事に効く教養としての「世界史」』祥伝社

僕のような外交官にとっては地理と歴史は不可欠だ(キッシンジャー)。

武則天が君臨する直前に、新羅でも二代続けて女性の王様が生まれています。

仏教とは、ブッダの教えだけではなくて、お寺をつくるとか、仏像をつくるとか、一つの最新の技術体系です。

封建制は自分の信頼する子分を地方に送り、税金さえ送ればあとは何をしてもいい、すべて任せるというシステムです。

天才始皇帝によって完成された文書行政による中央集権システム・・・・・

仏教の教えは輪廻の思想が根本にあります。

後にナチスは、この神聖ローマ帝国を第一帝国、ビスマルクが創ったドイツ帝国を第二帝国と意識して、ヒトラーの帝国を第三帝国と呼ぶようになったのです。

商売は、昔から陸路よりも海路のほうが簡単です。

人類の交易は、海を中心に行なわれてきたのです。

ペストにかかって死亡すると皮膚が黒くなるので、黒死病とも呼ばれました。

真の保守主義には、イデオロギーがないのです。観念的な上部構造が持っている世界観と、保守主義は無縁です。人間がやってきたことで、みんなが良しとしていることを大事にして、まずいことが起こったら直していこう。それが保守の立場です。フランス革命やアメリカ革命はイデオロギー優先です。

アメリカにはどうしても許せない悪い奴は最後は暴力で片をつけるという文化が、残っているような気がします。

英国には、成文の憲法がありません。長い伝統と知恵があったからです。

自分が生まれる前のことについて無知でいることは、ずっと子どものままでいること(キケロ)。

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