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2019年9月11日 (水)

若桑みどり『フィレンツェ 世界の都市の物語』文春文庫

フィレンツェは、為替や複式簿記などを発明した先進的商業都市であったことからもわかるように、・・・・・

デカメロンは、・・・・・偽善的なキリスト教的禁欲の制度に反逆したものであり、とりわけ際立つのはこの当時理性的存在としてはみなされいなかった女性たちの、恋における、いかにも雄々しい情熱的ないきざまが賛美されていることである。

ボッカッチョの語る物語の根底には、常に生命の短さ、死の甘美さが顔を出しているようにみえる。

マキャヴェッリは『君主論』のなかで、暴君の悪政を倒すには暗殺は効果的な方法だと言ったあとで、・・・・・

ダンテも、『神曲』のなかで、堕落した教皇庁を『老いたる娼婦』とまで呼んで痛罵しているが、・・・・・

『君主論』で、いつでも裏切りや寝返りを辞さない金目当ての傭兵を否定し、戦争にあたっては、「ダヴィデ」のような人物が必要だと述べている。

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