黒川伊保子『女の機嫌の直し方』インターナショナル新書
「何が正しくて、何が正しくないのか」で議論しても、まったく埒が明かない。どうも女たちは、世間(客観)に照らして正しいことを正しいと言うのではなく、自分(主観)にとって心地いいことを正しいと呼んでいるらしい。正解が「彼女の中」にある以上、手も足も出ない。
優秀な男性脳ほど、女性の機嫌を損ねるように動くからだ。
女性は、ことの発端から語りたがる。男性は、最初にゴール(話の目的あるいは結論)を知りたがる。
女性脳は、「怖い」「ひどい」「つらい」などのストレスを伴う感情が起こるとき、そのストレス信号が男性脳の何十倍も強く働き、何百倍も長く残るのである。そして、共感してもらうと、その余剰な信号が沈静化するようにできている。
論理や数字で説明できないからといって、女性が一生懸命伝えたがっていることを、どうか軽んじないでほしい。
女は共感されたい、男は問題解決をしたい。
女性に接するとき、最も気に留めておいてほしいのは、とにかく共感。「いきなり問題解決」は、たいていの場合、仇になる、と心得てほしい。
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