牟田學『社長業全集 社長の売上戦略』日本経営合理化協会出版局
事業経営は、社長の考え方、思想、哲学で繁栄が決まるものだ。
お客様が頻繁に来られる受付に花が飾ってなかったら、それは淋しい。
売上こそすべての根源である。
70%を取る製造業が、最も多くの労働人口を食べさせていける業態であり、・・・
日本人は、思考が戦略的ではない。対処策が上手な民族性を持っている。
イノベーションとは、過去を否定することである。
商品や技術や得意先が一つしかないというのは、最も売上効率が悪い。
最も簡単なやり方で、しかも短期間に売上を増大させようとするなら、過去十年間の売上ベストテン商品を手直しし、リバイバルさせるのが一番である。
どんな事業でも、繰り返し購入されなければ安定はしない。
お客様を訪問したら、嬉しい気分を後に残して帰るようにしなければならない。
シャワー現象・・・・・立体店では最上階に、平面店では一番奥に特売コーナーを設けるべきである。
商売は、人間の情、すなわち喜怒哀楽という不変の理を絶対に忘れてはならない。人間が買うのであるから、情が希薄なコンピュータの世界であればあるだけ、特にそうである。
「このデザインでなければダメだ」「この言葉でなければダメだ」ということを、理屈ではなく感じる能力が必要だ。
どうしてもこの会社を救う新商品を創らなければならないというときには、一人の狂人をつくることにしている。
会社の歴史の中で、最も活力に溢れていたのは、どこでも創業期と危機脱出を図る時である。どんな会社も同じである。その時の組織は、決してピラミッド型ではない。必ず、フラットな型である。
日報は大事である。それは、営業マンが訪れた得意先に、競争相手が来ていたか、来ていたらどんなカタログや商品や売り物を持ち込んだか、値段はいくらだったか、サービスはどうだったか、それに対してお客様はどういう意見を持ち、対応されていたか・・・・・を、書かせるべきである。
・・・・・目線を二歳児に下げて、その感覚で掴まえられない者は、ほとんど使いものにならない。
販売に携わるものは、言葉のプロでなければならない。
あのディズニーランドでも、お客様に決して言ってはいけない言葉集が用意されている。
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