丘沢静也『マンネリズムのすすめ』平凡社新書
戦争中の残虐行為をみれば分かるように、直接の下手人は、普通の人たちなのである。
教養は、専門の下請けではない。専門に劣らず大切なはずだ。専門は仕事に結びつくが、教養は暮らしに関係する。
ギリシャ人はなにかにつけて「創始者」や「起源」というものを考えたらしい。
ボスの仕事は、隙間を埋めること、盲点に気づくこと、連絡の付くところにいること。
指揮者トスカニーニは、オペラ歌手を低く見ていた。
全共闘には共同体の幻想のようなものがあった。
一流じゃない奴ほど、一流好みになるわけだが。
「おれはゴミだ。処分するしかない」とつぶやいているそうだが、「自分の無力に思いあがるな」(エンツェンスベルガー)。もしも君がゴミなら、ゴミの分際で自分の始末を勝手に考えるな。再利用という手もあるのだ。
« 島田裕巳『金融恐慌とユダヤ・キリスト教』文春新書 | トップページ | 佐藤優『読書の技法』東洋経済新報社 »
「読書論」カテゴリの記事
- 物江潤『デマ・陰謀論・カルト スマホ教という宗教』新潮新書(2023.09.06)
- 加地伸行『マスコミ偽善者列伝 建て前を言いつのる人々』飛鳥新社(2023.02.01)
- 久恒啓一編『平成時代の366名言集~歴史に残したい人生が豊かになる一日一言~』日本地域社会研究所(2022.12.02)
- ポール・ジョンソン『インテレクチュアルズ』共同通信社(2022.12.02)
- 猪瀬直樹『言葉の力「作家の視点」で国をつくる』中公新書ラクレ(2022.11.29)
コメント