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2021年1月12日 (火)

渡邉恒雄『反ポピュリズム論』新潮新書

私が見る限り、日本の国会議員は小選挙区制度によって相当程度堕落してしまった。そもそも、現行の小選挙区には、例えば東京都の大田区や世田谷区のように、区議選の選挙区よりも小さいところがある。国会議員の選挙区が区議よりも小さいなんて馬鹿な話はない。

当時世界で最も民主主義的な憲法を持ち、言論の自由も保障されワイマール体制下で、ヒトラーが合法的に独裁体制を築いたことを思い起こせば、・・・・・

近衛には、開戦の火蓋を切った東条英機と並ぶ重い戦争責任がある。

ポピュリズムとは、1930年ごろのダビを代表とするフランスの民主主義的運動と書かれている。政治史上、ポピュリズムとは、1890年代の米国で農民、労組を主体として、既成二大政党に反対して第三党として結成された人民党の運動、または、中南米の農鉱業中心の寡占支配に対抗した都市労働者および中間層を糾合した改革政治のことだ。

社会学上、「大衆社会」という語が重要な概念になって来たのは、1930年代、つまりファシズムの興隆によってである。

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