宮崎哲弥編著『人権を疑え!』洋泉社
死刑は確かに犯罪抑止力になっているのだ、釣り合わないほど重い場合には。こんなゴミのような奴らを殺して自分が死刑になってはバカらしいと、日垣は思いとどまったのである。
それならば、これは危険なケモノとして、監禁するか、射殺しなければならない。殺人者をヒトとみなすか、人間とみなすか、二者択一でなければならない。・・・・・人間でなければどういう扱いを受けるか、子どもにしっかり教えてやることが必要である。・・・・・この少年は人間になりそこねたために、人間世界のことがまったくわかっていないのである。
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