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2021年1月13日 (水)

J-P.サルトル『ユダヤ人』岩波新書

サルトルは、二千年来のユダヤ人迫害の原因が、決して被害者側には見当らず、むしろ加害者側にあったことを明らかにします。

しかし、わたしは、直ちに、フランス史が、ユダヤ人については、なにも教えてくれないとお答え出来る。

ドイツ人が、最初に、ユダヤ人に禁じたのは、プールの使用だった。

しかし、目の前に、ひとりのユダヤ人と会って見れば、大ていの場合、弱そうな男で、暴力は持たず、自分自身を守ることさえ出来そうもないことが多いのである。この、ユダヤ人の個人としての弱さが、両手両足をしばられて、リンチに会う原因なのだが、・・・・・

キリストが、政治的煽動者として、ローマ人によって、処刑されたことも明白である。

ユダヤ人とは、他の人々が、ユダヤ人と考えている人間である。

反ユダヤ主義者が、ユダヤ人を作るのである。

チャップリンもユダヤ系であるため、・・・・・

ユダヤ人でなくなることを選ぶことは出来ないのである。

ユダヤ人たること、それは、ユダヤ的状況に突きやられ、そこに「見すてられる」ことであり、また、同時に、ユダヤ民族の運命と性質そのものに、自分自身の中で、自身の人格により責任を持たねばならぬことなのである。

外国にいる売春婦が、よくフランス人であることは、有名である。

ユダヤ女に出逢ったユダヤの男の反応は、全く異る。彼は、いやでも、その売春婦の恥ずべき立場の中に、イスラエルの恥ずべき立場の象徴を見てしまうのである。

ナチスが流したユダヤ人の血は、われわれすべての頭にふりかかってくるのである。

合衆国には、黒人問題など存在しない。あるのは白人問題だ(リチャード・ライト)。

フランスにおいて、更には、世界全体において、ユダヤ人がひとりでも自分の生命の危険を感じるようなことがあるかぎり、フランス人も、ひとりとして安全ではないのである。

 

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