橋本卓典『金融排除 地銀・信金信組が口を閉ざす不都合な真実』幻冬舎新書
米国やドイツに比べ、人口対比、国内総生産(GDP)対比では、日本の方が金融機関の数が圧倒的に少ない。
米国では、事業者が一つの金融機関とだけ取引する「一行取引」が主流である。
日銀は大規模金融緩和で、銀行、信金から国債などを買い取って、お金を渡し、世の中にお金を行き渡らせようとしている。
ビジネスモデルなき規模追求型の再編は、結局は経費(あるいは見えない時間、労力のコスト)を生み、収益力である総資金利ざやを圧迫していく。
第二地銀の前身は相互銀行だ。
クレドとは、誰か一人が決めて、従業員が従っていくというものでは本来ない。多くの共感を集めたエピソードを蓄積していくことで、いつしかそれらのエキスが結晶化したものがクレドであるはずだ。
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