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2022年6月

2022年6月21日 (火)

亀井卓也『5Gビジネス』日経文庫

「FOMA」は、3Gの商用サービスとしては「世界初」の快挙でした。

「1G」は音声通話、「2G」はメールやウェブ、「3G」はプラットフォームとサービス、「4G」は大容量コンテンツ・・・・・

あらゆるサービスで認証が行われ、生活環境に認証という機能が溶け込んでいくということも、5G時代の重要な変化といえるでしょう。

 

帝国データバンク情報部『コロナ倒産の真相』日経プレミアムシリーズ

例えばゼロ・ゼロ融資と呼ばれる実質無利子・無担保の融資があります。

経営のカリスマは裏を返せばワンマンという側面もあり、・・・・・

会社のブランドが切り売りされたレナウンとは・・・・・

夏のTシャツよりも、冬のコートの方が単価は高く利益も上がりやすいのです。

飲食店は、小規模な店舗であれば開店のために必要な資格は1日の講習で取得できる「食品衛生責任者」くらいで、資金さえ準備できれば手軽に簡単に事業を始めることができます。

毎日の売り上げで何とか経営を維持している半ば自転車操業の店も一定数存在するでしょう。

冨山和彦/経営共創基盤『IGPI流ローカル企業復活のリアル・ノウハウ』PHPビジネス文庫

多くのローカル企業の再生と再成長にとって重要なのは、しっかりと地に足を着けた、地味な努力の積み重ねである。「分ける化」「見える化」して、業務、事業、商品ごtの収支の改善努力を行ない、儲かることを一生懸命やり、儲からないことは儲かるように改善するか、それが難しければやめるー。緻密に地道にPDCAを回し続けることが、ローカル企業の経営の基本なのだ。

どんな業種であったとしても、集約化・生産性のあくなき追求は先送りしてはならないテーマなのである。

顧客企業が実現したいと思っている潜在ニーズと、実際のギャップを「アンメットニーズ」というが、・・・

ローカル企業の経営者により求められるのは、・・・・・「基本に忠実にやるべきことを根気よく続ける資質」のほうだ。我々はこれまで数多くの企業の経営者とお付き合いしてきたが、事実、ターンアラウンドを確実に成功できる企業の経営者は、派手なプレゼンや飛び道具的なアイデアに走るようなタイプではなく、真面目にコツコツPDCAを回すタイプだ。

イールドマネジメント(繁忙期には値段を上げ、閑散期に値段を下げる等)・・・・・

銀行員というのは異動することで昇進していく。

コアとなる取引銀行はできれば2つ以上あるほうがよい。

ローカル企業のオーナー社長は裸のお馬になりがちで、社内の役職員は意見しにくい。

経営改善計画の立案にあたっては、まずは、売上は保守的に作る必要があるだろう。

2022年6月20日 (月)

冨山和彦/経営共創基盤『IGPI流 ビジネスプランニングのリアル・ノウハウ』PHPビジネス新書

魂の入っていない事業計画には、現実の成功はついてこないからだ。

事業計画は「数字」を根拠に作られるものである。

簿記の歴史は戦略論よりもはるかに長いことを忘れてはならない。

「金額的インパクトが大きなところから」という発送はすべての基本であり、事業計画についてもそれは同じである。

IGPIが事業再生計画を作るとき、「どの程度まで利益を確保する必要があるのか?」「改善する必要があるのか?」を最初に算出し、見極めを行なう。1つの目安として捉えていえるのは、借入金に対してEBITDAが5分の1程度の水準だ。

IGPIが業績不振企業に関与する際に、まずこの付加価値(売上-外部調達)の大きさに着目する。付加価値は、言い換えれば、自社内でコントロールできるコスト領域であり、この領域が大きければ大きいほど、業績改善の可能性は高い場合が多い(とくにサービス業や小売業)のである。

「構造改革は資金と純資産に余裕があるときしかできない」というが、その言葉はまさにそのとおりだ。

勝ちパターンとは「顧客と企業が太い糸で一直線につながっている状態」

エコノミクス分析をするうえで重要な経済効果

    • 規模の経済・不経済
    • 経験(曲線)効果
    • 範囲の経済性
    • 密度の経済性
    • 限界効用逓増性
  • スイッチングコスト

 

 

冨山和彦/経営共創基盤『IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ』PHPビジネス新書

経営分析とは、経済メカニズムの分析である。

なかでもPLは、その企業の経済メカニズムを知るうえで、またとない入り口となる。

訪問販売のノエビア、通信販売のファンケル

国内で最大の化粧品メーカーは資生堂、次はカネボウ化粧品を傘下に収めた花王で、3番手はコーセーである。

一般の経営分析では、化粧品業界というおおざっぱな括りで分析しがち。

ビジネスを分析するときには、あくまでも経済的なインパクトの大きいところに集中しないと、・・・

ある企業にとっての現在の強みは、裏を返せば、そこがダメになると全体の業績に悪影響が出るポイントでもある。

えらそうなことを言っても、結局相場次第という商売は少なくない。仕入れ価格がものすごく上下する会社は、みんなそういう要素を持っている。

その数字から企業小説を書けるのか。

戦略コンサルタントの仕事では、通常、PLの営業利益までしか扱わない。

米国ではリストラのときの退職金はもともと営業費用にカウントされる。米国では頻繁に人員整理が行われるので、何ら特別なことではないからだ。

PLを突破口に企業実態を思い描き、BSで確認し、最後はウソのないCSでチェックする。

まず考えるのは、「保有事業は持続的に競争優位を維持できるか?」ということだ。

加入者が増えれば増えるほど利用価値が高まり、加入者がさらに増えていくという経済メカニズムを「ネットワークの外部性」

トヨタが売り上げ規模のわりにはグループ社員を増やさずに済んだのは、系列取引があったからだ。

コンビニの場合は、単純に店舗数を増やせばいいのではなく、ある特定の地域に限定して店舗を出店するドミナント戦略により、経済性が高まる。店舗同士が近ければ、その分、各店への配送コストの効率が上がる。複数の店舗を往き来して統括指導するスタッフの効率も良くなる。

経営改善の基本は、単品管理を徹底することである。

管理会計と言われてもよくわからない方でも、英語だとクリアに違いがわかる。

経営分析もせずに、「現地が欲しいのは、安かろう悪かろうだ」「中国だからしかたない」「インドだからできる話だ」と極々粗い一般論を理由に挙げ、諦めたら負けだ。そこから先は、思考停止である。

 

 

冨山和彦『なぜローカル経済から日本は甦るのか GとLの経済成長戦略』PHP新書

この人類史上初の少子高齢化起因による人手不足は、地方経済から始まった。

日本のGDPと雇用のおよそ七割を占めるのは、製造業ではなくサービス産業だ。

上場企業の経済活動が日本のGDPに占める割合は30%程度にすぎない。

日本企業は、ROEが低いだけでなく、売上高利益率(ROS)も低い。

農業は農産物、食品という「モノ」を扱っているので一種の製造業と考えることもできる。

注意しておいてほしいのは、法人税引き下げだけで、そんなナイスな現象が起きるほど、グローバル経済圏は甘くないということだ。

日本の本社は「つくり込み」が強いと言われる。あるいは「すり合わせ」が得意だ。

ラディカル(破壊的)イノベーションを起こす場合、純粋に民間資本と民間の知恵だけではできないということである。

GPSやインターネットは、その巨大な公的資金投下があって、初めて成立した技術である。

中小企業の9割以上は非製造業である。

地域で濃密な寡占構造をつくられてしまうと、圧倒的に物流効率と管理効率でかなわなくなる。100メートル歩くごとにセブン-イレブンがあるので、集中的に管理できるだけでなく、物流もあっという間に終わる。

ビジネスの世界で、それを支配する基本法則に逆らって競争に勝つことは、誰がやっても極めて難しい。スポーツでも芸術でも何でもそうだが、名人と言われる人は、皆、基本に忠実である。

ローカル経済圏においては、密度の経済性が命運を握る産業のほうが圧倒的に多いのだ。

日本人が侍文化ではなく農耕文化の遺伝子を持つことは、現在の会社のシステムを見れば明らかだ。

ローカル経済圏で生産性を上げるのは、規模の経済性ではなくベストプラクティス効果である。

2022年6月19日 (日)

邱強『ERROR FREE  世界のトップ企業がこぞって採用したMIT博士のミスを減らす秘訣』文響社

MITの建学がデカルトの『方法序説』に基づいているという話はあまり知られていない。

歴史的に見て、世界で最も偉大な文明も、その平均寿命は約200年で、その200年間にどの国も同じ変遷をたどっている。

あらゆるヒューマンエラーの中でも、発生する確率が高いのが慢心だ。

一見すると複雑そうなエラーでも、複数の要素に分けて分析すれば、すべてのエラーのタイプを判別することができる。

すべての意思決定にたくさんの単一脆弱点が存在する。

経営に失敗する企業は、上層部の人々の性格が似すぎていることが多い。

企業の成功のカギをにぎっているのは、経営方針やスタイルではなくエラーの数なのだ。

小さなエラーはすべて神様からの贈り物で、・・・・・

どれだけ努力できるかは、使命感、情熱、喜びという3つのマインドセットに関係していることが分かっている。

人が嫌がる仕事をする人はいるが、自分が損をする仕事をする人はしない。

2022年6月17日 (金)

細谷貞雄編『世界の思想家24 ハイデッガー』平凡社

死とは、現存在がいつもみずから引き受けなくてはならない存在可能性である。・・・・・このひとごとでない可能性は、連絡のない可能性である。そしてそれは同時に、もっとっも極端な可能性でもある。存在可能として、現存在は死の可能性を追い越すことができない。死は、現存在が端的に不可能になる可能性だからである。こうして、死とはひとごでない、連絡のない、追い越すことのできない可能性としてあらわになる。

現存在は、実存しつづけるかぎり、事実上死へ臨んでいるが、差し当たって大抵は、頽落の様態で死へ臨んでいる。

日常的現存在は、おのれのひとごとでない、連絡のない、追い越すことのできない可能性を、大抵は蔽い隠している。

ひとごでない、連絡のない可能性は、追い越すことのできない可能性である。

ひとごでない、連絡のない、追い越すことのできない可能性は、確実な可能性である。

 

作田啓一/井上俊『命題コレクション 社会学』ちくま学芸文庫

〈面白さ〉とは、末尾の「付論」で解説するように〈意外性〉あるいは〈非自明性〉のことである。

人間は鏡としての他者を通じて自己を知ることができる。

フロイトの「死の本能」説は最もかえって有名なものであろう。

もてない男ほど、大きなエサで女性をひっかけようとするのだけれども、実は、そうすることの故に、かえって心からの愛情は、いつまでたっても得ることがないのである。

フロイトによれば、息子は母親を対象として選択するから、・・・・・

たとえば第2次世界大戦中の軍隊研究によって、兵士たちは戦争の大義名分や義務感のためにではなく、仲間への連帯感から戦っているということが明らかになったが・・・・・

われわれの不満は、何もかも足りないときよりも、たった一つが足りないと思っているときの方が強いものである。

行為を処罰して犯罪が消滅すると期待するのは浅薄である。

儒教は、現世に満足し、すすんでそれに順応しようとするタイプの人間しか生み出さなかった。

パレートは、あらゆる社会が、非同質的であり、人びとの間には肉体的力、知的力、道徳的力のすべての側面で、不平等の原理が貫徹している、と考える。

コスト(→費用・労力・犠牲)という概念をフェスティンガーらは明示しなかったけれども、ブラジル移民中の例の“勝ち組”にしても、狂信的な人たちほど、より多くの犠牲をはらって帝国日本にいわば賭けた人たちだったことが知られている。

 

2022年6月16日 (木)

一倉定『一倉定の社長学 経営戦略・利益戦略』日本経営合理化協会出版局

会社というものは社長次第でどうにでもなる。

大企業と競合して勝てる筈がない。

私の仕事先にまで押しかけて、何とか都合がつかないかという。私は、こういう人が好きである。

商品構成をどのようなものにするかということは、企業がきめるのではなくて、顧客がきめるものである。

事業経営というものは、顧客の要求に焦点を合わせ、社長の意思と責任において、まず事業構造それ自体を高収益型に変革する。

会社の業績は、内部管理の優秀さによってきまるものではなく、社長の“正しい姿勢”と“適切な事業”によってきまるのである。

決定権というものは、責任をとる人しか持つことのできない権利である。

独裁すれども独断せず。

数字の羅列で、「魂」が入っていないのである。

社訓など、実際には何の効力もないことを知らなければならない。

人材教育の必要性を感じたなら、それは自分の経営姿勢が悪いんだな、という反省こそ大切なのである。

人間の価値は極限状態で初めて分る。

昔、使用人がたくさんいた大問屋の主人でも、戸締りと火の始末だけは、主人自らやったという。

会社のピンチに、助けてくれるのはメーン・バンク以外にないのである。

大企業の経験は中小企業にとっては、害になることの方が圧倒的に多い。

お客様というものは、きめるまではあれこれ時間がかかるが、いったんきめると、すぐにその品物が欲しいのである。

お客様には〝過去の実績〟は一切通用しない。

営業部員に限らず、社員というものは、まず第一には自分のことを考え、第二には自分の部門のことを考え、会社のことは一番あとになることを知らなければならない。

経営の責任がない社員に、経営者と同じように会社を考えよ、ということこそ間違っている。

企業の危険度は、企業規模の二乗に逆比例する。

業界の占有率が高すぎるということの危険はまだある。それは、強力なライバルがいないために、どうしても革新の気風が衰える。その上営業の姿勢が高くなって、お客の不満をまねく。

商品別の売上年計は、経営者は必ず見ていなければいけない。

大切なことは、〝傾向〟を見ること。

いったん危急存亡のピンチに立った時には、社員は会社の運命を自らの運命と考えて真剣に取組む。

現在の好調に酔い、次の商品の開発を怠る経営者は決して少なくないのである。

高収益、安定経営は、安物では不可能である。

ダボハゼ経営

世の中は変ってゆく。お客の要求は変る。この変化を、社長自らの目と耳と肌で感じとることこそ、事業経営の根本命題なのだ。

 

2022年6月 9日 (木)

前田昌孝『株式市場の本当の話』日経プレミアムシリーズ

株価指数の動きをコピーすることを目指しているインデックス運用と、プロが知恵を振り絞って投資対象の銘柄を選択するアクティブ運用・・・・・

アクティブ運用は信託報酬が高いうえに全体として運用成績がインテックス運用にかなわないといわれているが、・・・・・

GPIFは運用資産の79%を指数への連動を目指したインデックス運用に回している。

日銀は世界で唯一、株式の配当収入をシニョリッジの最大の源泉としている中央銀行になった。

売買動向からみる限り、この10年間、日本の株価を最も支えてきたのが日銀であることは間違いない。

長期投資は決してリスクを減らさない。少なくとも実額では。

株価が10倍以上になった銘柄をテンバガーというが、・・・・・

米国のGAFAが競争政策上の規制を受けなければならないほどの巨大企業になったのは、マニュアルなどをみなくても誰でも利便性が感じられるように、使い勝手を磨き上げたためだ。

GAFAはみんなナスダックだし、テスラもナスダックだ。IBMやコカ・コーラが上場するニューヨーク証券取引所に移ろうともしない。ナスダックに登録していれば、成長企業のイメージを維持でき、株価が大きく変動したり、収益が大きく振れたりしても、投資家は「若い企業なのだから当然だ」と受け止めてくれる。

 

川合章子『あらすじでわかる中国古典「超」入門』講談社+α新書

孔子の考えを最も示すキーワードが「仁」と「正名(名を正す)」といえるでしょう。

荀子の説は、長く異端として扱われていました。それというの荀子の思想が、儒家よりもむしろ法家に近いものだったからです。

徹底的な法の優越性を説く『韓非子』を書いた韓非など、・・・・・

中国の農村から発生した民間宗教の「道教」が、・・・・・

老子は、中国で最初に「無」を発見した哲学者だといわれています。

法家の思想をもとに、中国を統一して乱世を終わらせた秦の始皇帝。

阿倍仲麻呂は生きて北ベトナムに漂着し、・・・・・

2022年6月 8日 (水)

池上彰『ひとめでわかる図解入り 政治のことよくわからないまま社会人になった人へ【第3版】』海竜社

一番偉いのは、「最高機関」である国会です。

地方自治と国とは、法律上では対等な立場にあります。

現在でも衆議院議員だけを「代議士」と呼ぶのは、・・・・・

出口調査には、期日前投票をした宗教団体の票など組織票の動向が反映されないという傾向が出ています。

首相は、大臣たちのことを短く指す「相」の中のトップという意味です。

アメリカの場合、大統領と副大統領が同じ飛行機に乗ることはありません。ヘリコプターに乗るときも同様で、必ず別々に分けています。

国民にいろいろなことを命令し、押し付けてきた権力者に、我々の権利を守るよう主張するためにできたのが憲法です。

 

2022年6月 7日 (火)

呉兢『貞観政要 』ちくま学芸文庫

個人的な側面としては、わが身を正すこと、つまり欲望をおさえて奢侈に走らず万民の手本となるような私生活を送ること、それに臣下の諫言をよく聞きいれることなどがあげられる。事実、この『貞観政要』でもっとも強調されているのは、この二点である。

わたしの守りは、相手の攻めの先を読んで、対策を考える、そういう守りなんです。

国が安泰なときにこそ心を引き締めて政治にあたらなければなりません。

長期的な展望のなかで、いつも最悪の事態を想定して、それに対する対策を用意しておかなければ、守成の責任をまっとうすることはできないのである。

これは危ういと気づいたことがあれば、隠さずに申し述べよ。

一度膨張させた生活水準は、景気が悪くなったからといって、容易に下げられるものではない(経済学でいうデューゼンベリー効果)。

一言でも相手の気にさわるようなことを口にすれば、相手はそれをおぼえていて、いつか必ずその仕返しをするものだ。

中国人は記録を大切にしてきた。

平穏なときほど、いっそう緊張感を高めて仕事に取り組み、来たるべき危機の時代に備えなければならない。

無私だね。自分のために計らっていることがちらとでも見えると、人は去っていくよ。

名君とは自己犠牲以外のなにものでもない。だからこんな割の悪い職業はないのだ。

 

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