呉兢『貞観政要 』ちくま学芸文庫
個人的な側面としては、わが身を正すこと、つまり欲望をおさえて奢侈に走らず万民の手本となるような私生活を送ること、それに臣下の諫言をよく聞きいれることなどがあげられる。事実、この『貞観政要』でもっとも強調されているのは、この二点である。
わたしの守りは、相手の攻めの先を読んで、対策を考える、そういう守りなんです。
国が安泰なときにこそ心を引き締めて政治にあたらなければなりません。
長期的な展望のなかで、いつも最悪の事態を想定して、それに対する対策を用意しておかなければ、守成の責任をまっとうすることはできないのである。
これは危ういと気づいたことがあれば、隠さずに申し述べよ。
一度膨張させた生活水準は、景気が悪くなったからといって、容易に下げられるものではない(経済学でいうデューゼンベリー効果)。
一言でも相手の気にさわるようなことを口にすれば、相手はそれをおぼえていて、いつか必ずその仕返しをするものだ。
中国人は記録を大切にしてきた。
平穏なときほど、いっそう緊張感を高めて仕事に取り組み、来たるべき危機の時代に備えなければならない。
無私だね。自分のために計らっていることがちらとでも見えると、人は去っていくよ。
名君とは自己犠牲以外のなにものでもない。だからこんな割の悪い職業はないのだ。
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