樋口武男編著『積極精神に生きる 創業の人・石橋信夫の心とともに』PHP
石橋創業者から私は、「カネがないから、儲けることができる」と教えられた。・・・・・矛盾は発展の源泉なのである。
・・・・・それぞれが有するパワーを集中させることが、何よりも優先され、日々鍛え上げてきた積極精神とスピードが、ここで試されることになる。
・・・・・どんなによい製品を開発しても、販売ができなければ、社会に貢献することはできない。
「あなたに頼んでダメなら、他のどこに頼んでもダメだろう。仕方がないからあきらめよう」。どんな仕事に従事しているにしても、そのように、他人に頼られるような人になりたいものである。
初めて接する相手が何に関心があるかといったことを事前に調べて、会話に盛り込むだけでも、相手との親近感はぐっと高まる。
商品を売れば、原価分だけ損をしている。
剣道では、間合いをとるから、面が打てるのだ。
繁盛するに従って、ますます倹約せよ。
開店のときの心意気を忘れるな。
同業者が近所に店を出したら、懇意を厚くしてお互いに励むようにせよ。
私たち日本人は知らず知らず、こうした過去の知恵を受け継いでいるのである。
過去に考え出された先人たちの努力と知恵の結晶を生かす。壊し、捨てるのではなく、そのよさを、時代に合わせて、生まれ変わらせる。
商売とは「足」であり、その「足」とは、人と人をつなぐ手段なのである。
運のいい人と出会い、・・・・・
デスクや事務所の整理整頓は常に怠らない。
カンは、ヤマカンと違って、努力を重ねるなかで、磨き上げられるものである。経験を積むほどに精度は増して、頼りになる存在となる。
どんなによいことを思いついても、実行してみないと何にもならない。
倶会一処(往生して極楽で再会すること)
日本が激動の時代、福沢諭吉は「自我作古」を唱道した。自分こそが歴史を創っていく。メイク・ヒストリーの気概である。ただその歴史に、大小を問う必要などないのだ。
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