東浩紀『忘却にあらがう 平成から令和へ』朝日新聞出版
権利の主張はときに他人の不快につながる。
日本人は宗教を統治の道具としか捉えない。だから国が変われば神も変わると考える。司祭にはまさにそれが受け入れられない。普遍でなければ神ではないからだ。
そもそも日本には組織や建築に政治家の個人名を冠する習慣がない。
国を愛することと、国を愛するという「記号」をまとって自己満足することはまったく異なる。いまの日本には後者の人々ばかりが溢れている。
・・・・・この問題には市場移転以外の解はない。
人類はいまだ使用済み核燃料を安全化する技術をもっていない。
そもそも日本人は名誉がなにかすら忘れている。
かつて、ネットがあればみなが金持ちで平等になれるという幻想を指すものとして「カリフォルニア・イデオロギー」という言葉があった。
政治は生活に直結したものである。ネット頼みの戦略には限界がある。
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