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2022年11月

2022年11月30日 (水)

岩田温『偽善者の見破り方 リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』イースト・プレス

他者の意見を尊重しないのが全体主義の特徴だからだ。

リベラルの正体は異なる意見を否定する極めて全体主義的人間なのである。

民主主義体制が陥りやすい危機は、トクヴィルが指摘したように「多数者の専制」という事態である。

権力者であっても従わねばならぬ法があるというのが、立憲主義思想の肝である。

人は実社会で役に立つためだけに生きているわけではない。

移民は単なる「労働力」ではなく、それぞれの宗教や文化に根差した価値観を持った人間であった。彼らは周囲に同化することなく、独自の価値観を保ったままヨーロッパに存在し続け、その数は増加している。

神の前では知性の有無は無関係であり、ただ信仰が重要である。こうした信念こそが「反知性主義」の原点なのであり、それは単純な「馬鹿」や「無知」とは異なる概念なのだ。

2022年11月29日 (火)

猪瀬直樹『言葉の力「作家の視点」で国をつくる』中公新書ラクレ

本イコール他者だからだ。

ファティックとは、どうでもいいような会話をつづけながら、人と人をつなぎ合わせる行為のことである。

左翼や右翼の言葉は、つまるところアジテーションであり、壮大な言葉を使っているようでいて、実際には中身がないところは等価なのである。

大言壮語の論理構成を検証すると、すべて「AはAである」と盛んに繰り返すところに特徴がある。だから感動が生まれない。これに対して、作家の太宰治や三島由紀夫の言葉は逆説や比喩に富んでおり、「Aでありながら、つねにBでもあった」と展開するから、印象深いのである。

夏目漱石は、『こころ』のなかで、「滅びるよ」と見えているなら、「何をしたら滅びないか」何か具体的な提案をしなければいけません。

 

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