岩田温『偽善者の見破り方 リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』イースト・プレス
他者の意見を尊重しないのが全体主義の特徴だからだ。
リベラルの正体は異なる意見を否定する極めて全体主義的人間なのである。
民主主義体制が陥りやすい危機は、トクヴィルが指摘したように「多数者の専制」という事態である。
権力者であっても従わねばならぬ法があるというのが、立憲主義思想の肝である。
人は実社会で役に立つためだけに生きているわけではない。
移民は単なる「労働力」ではなく、それぞれの宗教や文化に根差した価値観を持った人間であった。彼らは周囲に同化することなく、独自の価値観を保ったままヨーロッパに存在し続け、その数は増加している。
神の前では知性の有無は無関係であり、ただ信仰が重要である。こうした信念こそが「反知性主義」の原点なのであり、それは単純な「馬鹿」や「無知」とは異なる概念なのだ。
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