ポール・ジョンソン『インテレクチュアルズ』共同通信社
社会が原始的自然状態から、都会的洗練へと進展するとき、人間は堕落する、とルソーはい。
ルソーにとって「自然」とは「原初」、すなわち文明以前を意味する。
ルソーは一般意志を、自由を軸として記述しているが、それは本質的に権威主義的な方便で、レーニンの「民主集中制」を予兆するものである。
マルクスの『哲学の貧困』の中で、プルードンを、「小児病」で、経済にも哲学にもまるっきりの「無知」な男と責めたてる。
トルストイは、旧約、新約の中から、キリストそしてキリスト教会の教えの中から同意できる箇所だけちょこちょこ選びとり、残りを捨てたのだ。
トクヴィルが述べたように、合衆国には制度化された聖職者階級がなかった。
ヒトラーはナチス党とナチス親衛隊というはなばなしい弾圧統制組織を計画し、後にソン・エ・リュミエールと呼ばれる照明と音響による夜間集会の演出法を編み出し、恐るべき効果をあげつつあった。
ラッセルは天性の解説者だった。
紳士とは祖父が年に千ポンド以上の収入を持つものをいう。
ジョン。ヒューストンの自伝にはサルトルについてみごとな描写がある。・・・・・サルトルは「小さな樽みたいな男で、人間としてこれ以上はないと思えるほど醜い。顔はむくんでいて、しかもあばた。歯は黄色く、目はやぶにらみ」。しかしいちばんの特徴は終わりのないおしゃべりだった。
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