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2023年1月

2023年1月31日 (火)

前田裕二『メモの魔力』幻冬舎

メモとは、単に情報を記録するものではなく、受け取った情報に何らかの意味合いを付与し、そこから知的生産していくために存在する。

この「抽象化」こそが僕のメモ術の根幹です。

抽象化の際は、「他の具体にも当てはめて転用すると、同等以上の効果を得られる」ということが大前提となっています。

抽象化とは、端的に言うと、「具体的な事象の本質を考える」ことです。

2023年1月29日 (日)

ジュディス・S・ニューマン『アウシュヴィッツの地獄に生きて』朝日文庫

私たちの住むアパートのドアにはユダヤ人の印がつけられていたので、強盗やこそ泥から逃れる術はありませんでした。男も女も、聖書に出てくるあのヤコブやサラのようになっていきました。

私たちの友人であり、解放者であったアメリカの手助けがなかったら、どんなにロシアが勇敢に戦ったとしてもその勝利はなかったでしょう。アメリカの兵士のおかげで生きていられる私たちにとって、その恩は一生忘れられないものなのです。

アメリカ軍の兵士はロシア軍の兵士よりもっと清潔で礼儀正しく見え、・・・・・

・・・・・イギリス人はアメリカ人よりずっと礼儀正しいようです。

ドレスデンに空襲攻撃を仕掛ける前に、連合国軍側は飛行機を使って、ドイツ人に降伏し白旗を掲げるよう警告したビラを撒きました。

田中優『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』河出文庫

ボランティアだからと、きちんと生活できるだけのおカネを支払わないことは問題だ。

「全体の予算が減って、たくさんの人たちが雇われた」ということは、一人当たりの給料は減ったということではないか。

NPOは、寄付で集めた資金で活動することになっている。

インフレの激しい国では、モノで持つことに経済合理性があり、通貨を貯めたら大損してしまうのだ。

問題を解決するときには鉄則がある。まず問題の原因を調べることだ。次に最大原因から順に、問題にしていくことだ。

井上達夫『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門』毎日新聞出版

自由市場経済中心主義と小さい政府を唱道する立場がリベラルと思われた時代もありましたが、今はこの立場は「リバタリアン」と呼ばれている。

国歌・国旗問題・・・・・制裁をちらつかせて強制することに反対しているのであって、・・・・・

歴史的事実として、軍がまったく関与しなかったとは言えないでしょう。

アメリカは、自分が侵略した他国に対し、謝罪なんかしませんよ。

戦争政策は、国防軍もナチと一緒にやっているわけです。

パターナリズムというのは、父権的干渉主義とも訳されますが、・・・・・

民主主義の存在理由は何かというと、われわれが自分たちの愚行や失敗を教訓として学習する政治プロセスを、民主主義が提供してくれるということですね。完璧に頼れる人などどこにもいないが、愚者が自分の失敗から学んで成長することはできる。そのための政治プロセスが民主主義だ、と。

福田歓一先生が言うのは、政治学の基本概念はすべて古典・古代のギリシャ、ローマにある、と。ただ、二つだけが近代に出てきた。それが主権と人権だ。だから主権と人権は、近代になってカップリングして生まれたんです。

2023年1月25日 (水)

斎藤幸平『人新世の「資本論」』集英社新書

「社会主義か、野蛮か」というローザ・ルクセンブルクの警句が・・・・・

アメリカのバーニー・サンダースにせよ、イギリスのジェレミー・コービンにせよ、反緊縮政策の目玉のひとつは、グリーン・ニューディールだった。

<コモン>とは、社会的に人々に共有され、管理されるべき富のことを指す。

『ゴータ綱領批判』におけるマルクスの「各人はその能力におうじて、各人にはその必要におうじて!」という有名なコミュニズムの定義も・・・・・

本書の冒頭で「人新世」とは、資本主義が生み出した人工物、つまり負荷や矛盾が地球を覆った時代だと説明した。

2023年1月23日 (月)

アラン・コルバン『快楽の歴史』藤原書店

性交過剰をぜひとも避けなければならないのは男性の方である。女性にとって危険はそれほどでもない。

ブルダッハはこの点を明快に説き、女性は仰向けになるべきだと言う。・・・・・この自然な体位は陰茎全体を膣に導入することを許すので、怪我の危険が最も少ない、とモレル・ド・リュバンプレは付け加えている。とりわけ、もっとも快感を味わえるのがこの体位である。

最も議論の尽きないのが、一般に四つんばいで交わる後背位である。・・・・・男性器がより奥まで進入してしまい、危険が伴うこともある。

数多くの聞き取り調査の結果、クリトリスへの愛撫にはまったくなにも感じず、陰茎あるいは他の物体が膣に入って摩擦が起きるときにしか快楽を感じない女性が多いという事実を、この時代の末期にルボーは確認していた。

アウグスティヌスの貢献は倫理神学の歴史において決定的に重要だが、そのアウグスティヌスによれば、罪を犯す以前のアダムとイブにも肉体的結合はあったという。

イマラチオ(フェラチオとオーラス・セックス)は、獣じみた行為のひとつとして考えられ、すべての神学者から全面的に拒絶されていた。

2023年1月22日 (日)

栢野克己『小さな会社の稼ぐ技術 竹田式ランチェスター経営「弱者の戦略」の徹底活用法』日経BP社

先人は「戦術3分に戦略7分」と言います。

中小企業と屛風は広げると倒れる。

人には無限の可能性がある。でも、たった1つしか選べない。

職歴・趣味を深く掘るのが近道です。

・・・・・正解は1つではありません。原理原則や基本はあっても、実際の現場にはそれぞれ個々の事情があるので、正解は違ってきます。

ベルーナの戦略は「ダサい商品を、ダサい地域の、ダサい客層に、ダサいチラシで売る」。

・・・・・その代わり、何かあればうちで買ってください。高値で。

ザイアンスの法則

  • 人は、知らない人には攻撃的で、警戒心を持つ
  • 人は、会えば会うほど好意を持つようになる(この場合はハガキを使った間接的な接触)
  • 人は、相手の人間的な側面を知ると、より親近感を持つようになる

繁盛している飲食店は、予約の段階でお客を感動させている。

ペットがいる家庭には、ペット宛にもハガキを書いたらいいと思います。

やずやは通信販売を昔から通心販売と言っていますが、・・・・・

近いから、悪いことはできない○○リフォーム

独立には少なくとも3年の準備期間を設けるべきです。

 

2023年1月19日 (木)

マルクス・ガブリエル他『未来への大分岐 資本主義の終わりか、人間の終焉か?』集英社新書

ルイ・ナポレオンとトランプに共通するのは、偉大な過去に対する人々のノスタルジーです。

日本には、欧米にあるような産業別組合がなく、企業別組合があるだけです。

マルクスは資本主義の時代の成果であるテクノロジーの重要性を強調しています。

概念を扱う哲学がなぜ役に立つのか。

ハーバーマスが指摘しているように、ニーチェなしには、1968年の運動はうまくいかなかったのです。

シュミットは、国家社会主義者の法的基礎であり、法学者ですよ。どうやって、左派の味方になりえるんですか。

ハーバーマスの理論には存在論がありません。ハーバーマスには、実在性の事実構造についての理論がないのです。

ウーバーやAirbnbといった新しい企業は、熟練を要する仕事をまったく生み出しません。

インターネットを通じて単発の仕事を発注するギグ・エコノミーが大きな問題となっていますよね。

インターネット上の匿名性を根絶することです。・・・・・民主主義において匿名になることは許されないのです。

 

高橋昌一郎『自己分析論』光文社新書

正式な「内定」は10月1日以降にしか出せませんから、それ以前の採用通知を「内々定」と呼んでいます。

韓国語の敬語は、日本語以上に厳しいと言われているからね。

各文化圏において「円滑な人間関係を維持するための言語戦略」のことを「ポライトネス」と呼ぶんだけど、これが大事なのよ。

その「訳がわからない」議論が行き詰まった状態のことを古代ギリシャ語では「アポリア」と呼ぶんだが、・・・・・

「快楽主義」と主張したエピクロスなどは、「ソクラテスはバカだ」と公言していたくらいでね。

バートランド・ラッセルの『西洋哲学史』には、プラトンの「高貴な嘘」が、日本で達成されたと書いてある。

・・・・・その生命に関する議論の方が差し迫っているというのがカミュの論法だ。

橘玲『不条理な会社人生から自由になる方法 まだ、間に合う!働き方2.0 VS 4.0』PHP文庫

OJTは、要は「お金をもらって勉強する」制度です。

さまざまな調査で、自営業者の幸福度はサラリーマンより一貫して高いことがわかっています。

「企業」は自営業を含む「事業体(ビジネスの主体)」のことで、・・・・・コーポレートガバナンスは「企業統治」ではなく「会社(法人)統治」としなければなりません。

会社というのはイエの正メンバーである「おっさん」の生活を保障するためのもので、非正規のような「ヨソ者」「二級社員」がどうなろうとかまわないのです。

2023年1月11日 (水)

木山泰嗣『膨大な資料を迅速・正確に処理できる 情報をさばく技術』日本実業出版社

ものごとは結局のところ、(過去の経験もふくめ)かけた時間によって、得られる成果が決まります。

仕事でなにかをリサーチしようとするときには、脚注に記載されている「マニアックな情報」こそが、有益であることが多いです。

「合理的な経済人」という言葉が、租税法の分野にはあります。おおよそ、通常の合理的な経済活動を営む会社や個人であれば、こういうことを考えるであろう、というパターン思考です。こうしたフィルターを通してみることが重要です。

裁判で交わす主張書面(準備書面)などは、裁判所だけでなく、相手方にも送ることになっているのです。

2023年1月10日 (火)

冨山和彦・田原総一朗『新L型経済 コロナ後の日本を立て直す』角川新書

地方では働き手が不足しており、潜在的な仕事のニーズはずっと存在している。

人間が顔を突き合わせてやっていかざるを得ない仕事は、ローカルの現場に最後まで残っている。

東京一極集中の弱点はコロナ禍で明らかになった。人口密度と流行は明らかに関係している。

介護や保育をリモートにすることはできません。

補助金頼みで延命した企業は、常に補助金がないと食えないビジネスモデルを作ってしまいがちになることです。

L型のほうがその先の日本の経済成長の上でも伸び代がはるかに大きい。

サービスをつくらないと人が来ない、じゃないんだ。人がいればおのずとサービスが生まれるわけだ。

角栄は均衡を重んじたからこそ、地方、特に裏日本に道路を通すことが大事だと考えていた。

地方に分配を続けることで地方は地方で生産性を上げる努力をしなくなってしまうことにあります。

EBITDAが高いというのは、すなわち設備投資力があるということですから、・・・・・

ゾンビ企業というのは、具体的には、返しきれないほどの借金を抱えていて、その借金をどう考えても本業では返せませんという状態になっている会社のことを指します。

つまり自社の強みを磨き深めていくことと、自分たちにはできていない新しいこと、新しい能力を探して取り込んでいくこととのバランスを取っていないといけない。

 

青木雄二『ゼニの人間学』ハルキ文庫

銀行はちゃんと企業相手の大口の融資で儲けている。・・・・・個人が正面から挑んでも、まず相手にされない。

この世の中は、金持ちほどラクして儲かる。ラクとは他人を働かせて、自分は働かないでも儲かるということや。

売り上げを伸ばすためには、社員を増やさんといかん。規模を拡大しなければやっていけない。けれど、ひとたび拡張してしまうと、もう後戻りはきかなくなる。

金持ちというのは、そんな面倒なことにかかわらないものである。・・・・・金持ちなら、まず不動産を買って、そこにテナントとしてレストランを入れることを考える。この方法なら、たとえ店が繁盛しようが客が来なかろうが、家賃はきちんと入ってくる。ラクをして儲けることができる。

金持ちという人種は、カネがカネを生むマジックを熟知している。

金持ちは、金利や不動産収入によって、働かなくてもどんどんカネが増えていく。

人間の本質は、やはり、その人間が約束を守るかどうかという基本的な生活態度にあらわれるものだ。

・・・・・これはやはり、女性が、世間知らずなところに問題がある。男を記号としてしか考えていないから、記号が崩壊してしまうと、すべてが崩れてしまうのだ。

能力のない人間は公務員になるにかぎる。

2023年1月 6日 (金)

木山泰嗣『複雑なことでもスッキリ伝わる <超入門>説明術』日本実業出版社

とくに最初の一言を、ゆっくりと話し始めます。

聞き手のレベルに合わせる努力をするのです。・・・・・あなたの話は、あくまで聞き手のためにあるからです。

いま、全体のなかのどの場所にいるのかを示してあげるのです。

「最初はここまでわかればいいですよ」という線引きをしてあげる。

説明する時間が限られている場合は、「ポイントを伝えて資料を渡す」という方法もあります。

 

橋爪大三郎『ふしぎな社会』ちくま文庫

バートランド・ラッセルとか、もっと最近の哲学者とかが、ああだこうだと議論しても、名詞とは何なのか、一向に決着がついていません。

社会について考えるのは、だから、言語について考えることを抜きにして、何にも考えたことにはならないと、私は思います。

文字は最初、税を集めるのに便利で、政府が使ったものといいます。

いちばん大きな国は、戦争をしないのに、ほかの国に言うことを聞かせる力を持ちます。これを、覇権といいます。

アメリカにはキリスト教徒が多くて、契約を重視し、ものごとを文書のかたちではっきりしておく習慣があったことも、・・・・・

世の中の大部分の人びとが、ちょっとお金が足りないなと思って、仕方なしに働いてるという状態から、あなたはものすごく利益を得ているのです。

ギャンブルの期待値は、ゼロ以下です。平均すれば、誰も儲からないようにできています。

社会インフラは、道路や港湾のようなコンクリートのかたまりではなくて、人びとの勤勉や合理的な行動様式を育てることなのです。

社会主義は、不平等がなるべくないほうがよい、と考えますが、私有財産を否定すべきだ、とまでは言いません。

キリスト教も、人間は死なないと考えます。

仏教は実は、神に感心がありません。仏教は、人間に関心がある。

2023年1月 2日 (月)

佐藤志憲『あなたの店を超繁盛店に変える「9つのテクニック」』同文舘出版

私たち販売する側が、お客様に認めてもらうためには2倍速で進化しなくてはならないのです。

お客様が本当にほしいのは、商品を買うだけでの空間でなく、その空間に自分の居場所を感じることができて、存在を認めてくれる場所なのではないのか?

通行人が店に入ってくるためには、店の商品を見たい、入ってみたいと思うだけの心理状態を一瞬で植えつけなければならないのです。

確実に目を奪うような強烈なインパクトが必要なのです。

文字を読ませることによって、接客を不要にするのがPOPの効果です。

 

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