アラン・コルバン『快楽の歴史』藤原書店
性交過剰をぜひとも避けなければならないのは男性の方である。女性にとって危険はそれほどでもない。
ブルダッハはこの点を明快に説き、女性は仰向けになるべきだと言う。・・・・・この自然な体位は陰茎全体を膣に導入することを許すので、怪我の危険が最も少ない、とモレル・ド・リュバンプレは付け加えている。とりわけ、もっとも快感を味わえるのがこの体位である。
最も議論の尽きないのが、一般に四つんばいで交わる後背位である。・・・・・男性器がより奥まで進入してしまい、危険が伴うこともある。
数多くの聞き取り調査の結果、クリトリスへの愛撫にはまったくなにも感じず、陰茎あるいは他の物体が膣に入って摩擦が起きるときにしか快楽を感じない女性が多いという事実を、この時代の末期にルボーは確認していた。
アウグスティヌスの貢献は倫理神学の歴史において決定的に重要だが、そのアウグスティヌスによれば、罪を犯す以前のアダムとイブにも肉体的結合はあったという。
イマラチオ(フェラチオとオーラス・セックス)は、獣じみた行為のひとつとして考えられ、すべての神学者から全面的に拒絶されていた。
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