橋下徹・木村草太『対話からはじまる憲法』河出文庫
憲法には、過去の国家権力の失敗を踏まえ、それを繰り返さないための知恵とルールが盛り込まれています。
私が気になっている前提条件は、沖縄に米軍基地が集中していることです。
権力が集中しすぎないように「三権分立」を説いたりします。
納税の場面では財産権を解除しますよ、と納税の義務を規定しているんですね。
私は、憲法には三つの顔があると考えています。ひとつ目は、国家の運営ルールを定めた法律文書としての顔。ふたつ目は、外国に対して「日本はこういう国です」と示す外交宣言としての顔。三つ目は、国民の中の歴史物語の象徴としての顔です。
立憲主義は主権とセットだと思っています。
法の一般性・・・・・一般的というのは、固有名詞を入れてはいけないということです。
国家の歴史を見ると、立法権ができる前に、行政権と司法権が出来上がります。
侵略が禁止されているだけで、侵略さえしなければ軍隊を持つことが禁じられているわけではないと理解するのが、芦田修正説です。
立憲主義は、「民主的に決めるべきものと、そうでないものを決めよう」というシステムでもあります。
国家の指導者が徹底抗戦だと言ったときに、国民個人が命を差し出さない選択をしたっていい。これこそ憲法の一番重要な考え方だと思うんです。
自衛権は国際法上の権利です。
« 中川剛『文学のなかの法感覚』信山社 | トップページ | 大澤真幸『この世界の問い方 普遍的な正義と資本主義の行方』朝日新書 »
「法学」カテゴリの記事
- 佐高信『反-憲法改正論』角川新書(2023.02.22)
- 中川剛『文学のなかの法感覚』信山社(2023.02.02)
- 橋下徹・木村草太『対話からはじまる憲法』河出文庫(2023.02.02)
- 井上達夫『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 井上達夫の法哲学入門』毎日新聞出版(2023.01.29)
- 高見勝利『憲法改正とは何だろうか』岩波新書(2022.02.27)
« 中川剛『文学のなかの法感覚』信山社 | トップページ | 大澤真幸『この世界の問い方 普遍的な正義と資本主義の行方』朝日新書 »
コメント