大澤真幸『この世界の問い方 普遍的な正義と資本主義の行方』朝日新書
混乱や無秩序は、常に悪いわけではない。人は、それらに希望を見出すこともある。極端なケースは、革命の最中である。既存の秩序が崩壊し、カオスが出現しているときこそ、革命の成功の可能性は高まる。
ロシアをヨーロッパであるとする、その根拠はどこにあるのか。それは、ロシアが、キリスト教を受け入れた国だからである。ヨーロッパ的なるものの中心には、キリスト教がある。
中国でいう愛国とは、現在の「皇帝」に相当する中国共産党を肯定し、支持することを意味する。
法の支配とは、最高の権力者でさえも法に拘束される、という意味である。
大躍進政策は、失敗であっても、目標は(一応)はっきりしていた。文革は、しかし、目標すらはっきりしない。何のための革命だったのか。
なぜ、わざわざ「持続可能性」ということが目標とされなくてはならないのか。誰もが、普通にこのままシステムを運営していけば、持続できないこと、破局に至ることを知っているからだ。
しかし、同時にヘーゲルには明らかに反ユダヤ主義がある。
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