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2023年6月

2023年6月19日 (月)

吉本晴彦『どケチ革命 ムダ金を使わず頭を使え』実業之日本社

必要なときには、ケチって貯めたお金をきれいに出す。

増やさんでもいいから、とにかく減らすな!

生き金を使い、死に金を使わない

晴彦、お金というものは儲からんもんや。

お金や物、そして自分にとって価値あるものを大切にすること。

つねにユーモアの精神を持つ。

「大きいことはいいことだ」という考えを捨てて、「小さくても儲けの多いことはいいことだ」というものの考え方に切り替える必要があると思う。

「胸算用」とは「抜け目なく、油断なく事をおこなえ」ということである。

2023年6月18日 (日)

磯田道史『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』NHK出版新書

日本の現在の皇室は北朝の系統ですが、明治天皇はこれを裁断し、楠木正成が仕えていた南朝が正統であると決定しました。

日本近代を考えるうえで、この熊本出身者というのは非常に重要です。

司馬文学の背後には、HowよりWhyがあります。

信長は、「すべてが独創的だった」としています。

家康の行動の基本には、自分が生き残るための処世術があります。

「組織は変質する」というのは、司馬さんの重要な歴史観のひとつです。

司馬さんは、乃木だけではなく、彼の下で作戦の指揮をとる幹部をまとめて「無能」と激しく非難します。

 

2023年6月11日 (日)

岡田憲治『教室を生きのびる政治学』晶文社

社会とは「あるていど信じられる他人のカタマリ」くらいで良い。

人にやるべき立ち振る舞いを示して「言うことを聞かせること」を、政治学では「行為の指定」と硬い言葉で説明する。これは重要概念の一つである「権力(power)」という講義項目だ。

民主主義と多数決は基本的にはほとんど関係がない。

政治においては言葉がすべてだ。

「差別される側には、そうされる理由があるのだ」という理屈こそが差別の理屈だからだ。だって「そうされる理由」を決めるのは誰? それは差別される側じゃないでしょ? 差別する側がおしつけているよね? 理由を。

民主主義は、失敗してまたやり直すことを前提にしたシステムである。言い換えよう。民主主義とは、人が間違えることを織り込み済みの政治の運営方法なのだ。

 

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