作田啓一/井上俊『命題コレクション 社会学』ちくま学芸文庫
〈面白さ〉とは、末尾の「付論」で解説するように〈意外性〉あるいは〈非自明性〉のことである。
人間は鏡としての他者を通じて自己を知ることができる。
フロイトの「死の本能」説は最もかえって有名なものであろう。
もてない男ほど、大きなエサで女性をひっかけようとするのだけれども、実は、そうすることの故に、かえって心からの愛情は、いつまでたっても得ることがないのである。
フロイトによれば、息子は母親を対象として選択するから、・・・・・
たとえば第2次世界大戦中の軍隊研究によって、兵士たちは戦争の大義名分や義務感のためにではなく、仲間への連帯感から戦っているということが明らかになったが・・・・・
われわれの不満は、何もかも足りないときよりも、たった一つが足りないと思っているときの方が強いものである。
行為を処罰して犯罪が消滅すると期待するのは浅薄である。
儒教は、現世に満足し、すすんでそれに順応しようとするタイプの人間しか生み出さなかった。
パレートは、あらゆる社会が、非同質的であり、人びとの間には肉体的力、知的力、道徳的力のすべての側面で、不平等の原理が貫徹している、と考える。
コスト(→費用・労力・犠牲)という概念をフェスティンガーらは明示しなかったけれども、ブラジル移民中の例の“勝ち組”にしても、狂信的な人たちほど、より多くの犠牲をはらって帝国日本にいわば賭けた人たちだったことが知られている。
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