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株・投資

2022年6月 9日 (木)

前田昌孝『株式市場の本当の話』日経プレミアムシリーズ

株価指数の動きをコピーすることを目指しているインデックス運用と、プロが知恵を振り絞って投資対象の銘柄を選択するアクティブ運用・・・・・

アクティブ運用は信託報酬が高いうえに全体として運用成績がインテックス運用にかなわないといわれているが、・・・・・

GPIFは運用資産の79%を指数への連動を目指したインデックス運用に回している。

日銀は世界で唯一、株式の配当収入をシニョリッジの最大の源泉としている中央銀行になった。

売買動向からみる限り、この10年間、日本の株価を最も支えてきたのが日銀であることは間違いない。

長期投資は決してリスクを減らさない。少なくとも実額では。

株価が10倍以上になった銘柄をテンバガーというが、・・・・・

米国のGAFAが競争政策上の規制を受けなければならないほどの巨大企業になったのは、マニュアルなどをみなくても誰でも利便性が感じられるように、使い勝手を磨き上げたためだ。

GAFAはみんなナスダックだし、テスラもナスダックだ。IBMやコカ・コーラが上場するニューヨーク証券取引所に移ろうともしない。ナスダックに登録していれば、成長企業のイメージを維持でき、株価が大きく変動したり、収益が大きく振れたりしても、投資家は「若い企業なのだから当然だ」と受け止めてくれる。

 

2015年4月10日 (金)

植松亮『会計士が教える銘柄選び 業種別の攻略法はこれだ!』日本経済新聞出版社

決算数値は業種ごとにその特徴が大きく異なります。

「経常利益」より「営業利益」と「当期純利益」を重視する

株価は将来の業績を先取りして決まるといわれます。

本業で稼いだ利益であれば、翌期以降もある程度は同様の業績を期待できますが、・・・

最近では「臨時に発生する損益もすべて経営者のコントロール下である」という考え方が広まってきました。

EPSは企業規模に関係なく業績面から株価を分析できる点が優れているといえます。

EPSが順調に伸びているのに株価が低迷している銘柄を発掘できれば、大きなキャピタルゲインを得られる可能性があるといえるでしょう。

BSは左右に分けて考えるのが基本

資産は逆三角形ほど安全性が高い

株主資本と評価・換算差額等を合わせて自己資本といいます。

当期純利益は決算対策次第で数字が大きく変動するため、・・・

自己資本の少なさがROEを高くするケースや、逆に自己資本が充実しすぎているためにROEが低くなるケースがある点には注意が必要です。

株主の立場から投資効率を見るにはROEの方が適していますが、株主以外の債権者や取引先などの立場からすれば、全資産に対する経常的な収益性を示すこのROAの方が適していると考えられます。

成長ステージごとに業績傾向が異なる

半導体業界にはシリコン・サイクルといわれる有名な景気変動のサイクルがあるからです。

2014年12月14日 (日)

坂本剛『Yahoo!ファイナンスで速攻決算書分析』中央経済社

「連結決算推移に登場する用語のまとめ」の用語のうち、会社を分析するのに必要なのは、次の9つです。

  • 売上高
  • 営業利益
  • 経常利益
  • 当期利益
  • 総資産
  • 自己資本
  • 資本金
  • 有利子負債
  • 自己資本比率

Yahoo!ファイナンスのネタ元は決算短信

「事業持株会社」と「純粋持株会社」。前者は、自らも事業を行いつつ、グループ会社の株式を所有して支配することが目的の会社だ。後者は、事業を行わず、グループ会社の株式を所有して支配することが目的の会社だ。後者の場合には、会社名に「ホールディングス」や「グループ会社」と付くことが多くあるんだ。

2014年3月 5日 (水)

榊原正幸『現役会計学教授が書いた「科学的」株式投資の教科書』PHPビジネス新書

株は科学であり、決してギャンブルではありません。

株で儲けられる人

  1. 始めに、基本的な勉強
  2. 小規模で実践
  3. 実践から学び、長期的な計画を遂行する
  4. 複利の資産形成に成功し、大きな財を成す

株価の決定要素がなんであるかを知り、会計情報や株価の情報を分析することで、将来の株価をある程度まで合理的に予測することが可能になります。

株価は長期的に見れば、合理的かつ科学的に形成されるものです。

株式投資の極意は、「利益を使ってしまわずに、再投資に回すこと」なのです。

バリュー投資法とは、「『割安株』への投資」を基本スタンスとする投資法です。

デイトレで生き残れるのは5%。

デイ・トレードは株式投資ではなく、ケタの大きいパチンコ。

2012年1月17日 (火)

チャールズ・エリス『敗者のゲーム』日本経済新聞社

現金比率を高めに維持することは、安定的な収益をもたらすが高収益は望めない。

手数料やファンドのコストなどに十分注意を払わない人が多い。

健全な長期投資にとって、直感こそが敵であり、理性こそが友である。

医学史における最も重要な発見は、ペニシリンと手を洗うこと。

長生きするための秘訣とは何よりもたばこをやめ、運転中にシートベルトをすること。

「敗者のゲーム」では敗者のミスによって勝負が決まる。

インデックス・ファンドは、長期的には、ほとんどのポートフォリオ・マネージャーを打ち負かしている。

人間の最大の発見は「複利の考え方」(アインシュタイン)。

過去を記憶しない者は失敗を繰り返す運命にある(サンタヤナ)。

失敗しても耐えられる範囲のリスクに留めるべき。

資産を築き上げるには大変な勇気と注意が必要だが、これを維持していくためにはその10倍もの知恵が要る(ロスチャイルド)。

うまくいって有頂天の時は、大やけどが待っていると思ったほうがいい。偶然の相場上昇による恩恵と、自分の腕とを混同してはいけない。

運用はアマチュアでは無理だ。

一ペンスの節約は、一ペンス稼ぐのと同じだ(ベンジャミン・フランクリン)。

「敗者のゲーム」に勝つのはたやすい。プレーに参加しないことである。

2012年1月 8日 (日)

トム・トゥーリ『ファンダメンタル的空売り入門』Pan Rolling

空売りをする理由は2つある。ひとつは証券価格(マーケット指数でもよい)がこの先下がると考えられるときに利益を上げようとするケースで、これは分かりやすい。もうひとつはポートフォリオ内に買い持ちと空売りの両方のポジションを作るケースで、一方が下がっても他方が上がることでリスク軽減、つまりポートフォリオをヘッジできるのである。

トリガーイベント・・・投資家を驚かせるような悪材料

ゴキブリ理論・・・最初の悪いニュースが出ると、それだけで終わらない可能性が高い

年次報告書のなかで最も重要な部分が、「会長からの手紙」(会長の挨拶文)だろう。ただ、この手紙はかなりの人の手が加わっていることを念頭に置いて読んでほしい。

年次報告書が長くなるほど株のパフォーマンスは悪くなる。

ハニーポット会計・・・現在の収益を不調なときに備えて保留しておくこと。

ビッグバス会計・・・貸借対照表をきれいにする「大きなお風呂」

フリーキャッシュフローに統一した定義はない。

2011年12月28日 (水)

岡本吏郎『サラリーマンのためのお金サバイバル術』朝日新書

収入よりも少ない支出で生活すればいい。

世の中は、少数派が勝つ。私の経験では、これが絶対の原則。

安田善次郎は全財産の1割以内しか不動産を持たなかった。

住宅を購入している人の大半は、すでに財産のほとんどをリスク資産の保有に充てているのです。

不動産の値上がりが約束されていない限り、住宅の購入は不利な経済取引です。

早め早めの修繕が住宅を長持ちさせるからです。

どう考えても住宅の購入は経済的に不利です。

世の中には、もの凄い能力を持ち合わせながら、お金がないために、仕事で妥協をし、不遇が続く人がいます。

時間のないサラリーマンが株式を運用しようと考えるならば、ETFの運用以外に選択肢はありません。

本業に精を出して淡々といきましょう。それが、最後に良い思いが確実にできる唯一の方法です。

インデックス投信

リスクに対するリターンが最も効率的になるのは、市場そのものを買うことである、という考えにもとづいた投資方法が、インデックス投資です。

インデックス投信というのは、一定の指数、たとえば日経平均とか、TOPIXを基準にして投資を行い、専用のアナリストやファンド・マネージャーを置かない投資信託を指します。

インデックス投信の特徴は、運用成績自体は決してトップになることはありませんが、ほぼ一貫して投資信託の平均的なリターンは上回ることができるほか、アナリストやファンド・マネージャーの人件費もかからないため、信託報酬が安いことです。

私がお勧めするのは、次のインデックス・ファンドに4分の1ずつ投資することです。

  1. TOPIXまたは日経平均など、日本株式
  2. 日本債券
  3. 海外株式
  4. 海外債券

2011年12月27日 (火)

自社株買いとEPS・ROE

自社株買いは一株当たり利益(EPS)や株主資本利益率(ROE)を高めるので株価にプラスになると書いてある新聞記事を時々見かけることがある。この議論は正しいだろうか。この議論は二つの部分に分けてとらえることができる。

第一は、自社株買いはEPSやROEを高めるという部分であり、第二はEPSやROEが高まれば株価にプラスになるという部分である。これは両方とも正しいように思われるが、厳密にいうと両方の部分とも必ずしも正しくない。

まず、ROE。自社株買いによって、ROEが高まるためには、企業の総資本事業利益率が借入利子率(または運用利子率)よりも高いことが必要である。自社株買いによってROEが高まるためには金利以上のリターンを事業から上げているという条件が必要といえるのである。

次に、EPS。自社株買いを行ってEPSが高まるには、株価収益率(PER)が税引後利子率の逆数よりも低いことが必要である。自社株買いを行えばPERが変化する可能性があるので、EPSが上昇するから株価が高まるとはいえないのである。

自社株買いによってROEやEPSが高まると株価にプラスになるという議論は理論的には正しくない。

自社株買いが株価に与える影響

自社株買いは、株式市場に自社の株価が割安であるというシグナルを送り、株価の水準訂正を促す手段として用いることができる。

自社株買いが株価に与える影響について厳密に考える場合には、保有現金を用いて自社株買いを行う場合と、負債を調達して自社株買いを行う場合に分けて考える必要がある。

前者の場合には、自社株買いは株価に影響を与えないといえる。この場合、自社株買いを行えば、企業の流通株式数が減るが、自社株購入に用いた現金分だけ資産の価値も減るので、企業が理論価格で自社株を買う限り、株式数の減少と資産(現金)の減少が見合って株価は変化しないのである。

後者の場合には、自社株買いによって資産総額と資産内容は変化せず、資本構成(負債と株主資本の割合)が変化することになる。したがって、自社株買いが株価にどのような影響を与えるかは、資本構成の変化が株価にどのような影響を与えるかという観点から判断される必要がある。

企業が負債を調達して自社株買いを行う場合には、それほど負債比率が高くない場合には株価にプラスになるが、負債比率が高い企業の場合には、自社株買いは逆に株価にマイナスになるといえるだろう。

以上の議論はあくまでも企業が理論価格で自社株を買うという前提であることに注意してほしい。もし理論価格よりも低い価格で自社株を買うことができれば、当然、株価にプラスになることになる。現実の世の中では、すべての株式が理論価格どおりということはありえない。もし自社株が明らかに理論価格よりも低ければ、企業はこの機会を利用して自社株買いを行うべきである。

日本企業の自社株買いと株価の関係をみると、自社株買いが株価にプラスになることが多いという結果が報告されている。自社株買いは経営者が自社株を割安とみている証拠と受け取られて、自社株買いは株価にプラスになるのだと解釈されることがある。これは自社株買いのアナウンスメント効果と呼ばれる。

ただし、自社株買いによって、企業が自社株以外に有望な投資機会がなくなったのだと解釈されると、逆に株価にマイナスに働く可能性もあるので注意が必要である。

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