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経済学

2022年9月26日 (月)

岩井克人『貨幣論』ちくま学芸文庫

じっさい、ドイツ語においては恐慌(Krise)という言葉はまさに危機(Krise)という意味であり、・・・・・

マルクスの『資本論』が『経済学批判』の続編として書かれ、その副題も「経済学批判」となっていることはよく知られている。マルクスが批判の対象とした経済学とは、・・・・・「古典派経済学」のことである。しかし、重要なのは、古典派経済学が批判の対象とされたということは、同時に古典派経済学が批判するに足る経済学であったということである。それにくらべて、マルクスが「俗流」という枕ことばとともにしか語らないセーやバスティアといった経済学者の場合は、もの笑いの種にはされても、まともな批判の相手にはされていない。

マルクスのすべての出発点であった労働価値論は、マルクスの意図に反してマルクス自身の手によって葬りさらわれてしまう運命にあるのである。

「貨幣は生来金銀である」という金権神授説をとなえてきたマルクスにとって、・・・・・

モノにたいする総供給はモノにたいする総需要に必然的に一致するという「セーの法則」が成立するのである。

貨幣とは、言語や法と同様に、純粋に「共同体」的な存在である。

2022年7月25日 (月)

宮路秀作『経済は統計から学べ!』ダイヤモンド社

2027年頃には、インドが中国を抜いて世界最大の人口大国になると予測されています。

少ない労働力で農業が行えるようになると、工業化が進み、出生率は下がっていきます。世界でいち早く工業化を達成したヨーロッパ諸国は、どこの地域よりも早く少子化が訪れました。

人口大国は一般的に発展途上国に分類される国が多いことがわかります。

特に人口が急増している国としては、パキスタン、ナイジェリア、フィリピンがあげられます。

人口支持力とは、ある地域において居住する人々を扶養できる力のことです。

人口を維持するために必要な合計特殊出生率の値は2・1程度とされています。

ベネズエラといえば、世界最大の石油埋蔵国であり、・・・・・

ブラジルの最大輸出品目は「大豆」であり、最大輸出相手国が「中国」となっていることからもわかります。

日本の太陽光発電量は太平洋側の県で多くなっています。

自動車の歴史は、自動車用鋼板の薄さと強度を求める歴史でもあります。

アメリカは、国有鉄道から民営化された歴史を持つヨーロッパ諸国や日本とは異なり、創設期から民営によるものでした。

インドはサウジアラビアに次いで世界第2位の通常兵器輸入国です。

アジアでは全般的に米の自給率が高く、小麦は低い傾向にあります。

稲作が盛んな地域では、畑作が盛んな地域よりもはるかに水の使用量が多くなります。

オランダは日本のキッコーマンが初めてヨーロッパに工業進出した国でもあります。

1960年は「アフリカの年」と称されます。

中国は世界最大の石炭産出国であり、・・・・・

2022年6月20日 (月)

冨山和彦『なぜローカル経済から日本は甦るのか GとLの経済成長戦略』PHP新書

この人類史上初の少子高齢化起因による人手不足は、地方経済から始まった。

日本のGDPと雇用のおよそ七割を占めるのは、製造業ではなくサービス産業だ。

上場企業の経済活動が日本のGDPに占める割合は30%程度にすぎない。

日本企業は、ROEが低いだけでなく、売上高利益率(ROS)も低い。

農業は農産物、食品という「モノ」を扱っているので一種の製造業と考えることもできる。

注意しておいてほしいのは、法人税引き下げだけで、そんなナイスな現象が起きるほど、グローバル経済圏は甘くないということだ。

日本の本社は「つくり込み」が強いと言われる。あるいは「すり合わせ」が得意だ。

ラディカル(破壊的)イノベーションを起こす場合、純粋に民間資本と民間の知恵だけではできないということである。

GPSやインターネットは、その巨大な公的資金投下があって、初めて成立した技術である。

中小企業の9割以上は非製造業である。

地域で濃密な寡占構造をつくられてしまうと、圧倒的に物流効率と管理効率でかなわなくなる。100メートル歩くごとにセブン-イレブンがあるので、集中的に管理できるだけでなく、物流もあっという間に終わる。

ビジネスの世界で、それを支配する基本法則に逆らって競争に勝つことは、誰がやっても極めて難しい。スポーツでも芸術でも何でもそうだが、名人と言われる人は、皆、基本に忠実である。

ローカル経済圏においては、密度の経済性が命運を握る産業のほうが圧倒的に多いのだ。

日本人が侍文化ではなく農耕文化の遺伝子を持つことは、現在の会社のシステムを見れば明らかだ。

ローカル経済圏で生産性を上げるのは、規模の経済性ではなくベストプラクティス効果である。

2021年12月 9日 (木)

猪木武徳『経済社会の学び方 健全な懐疑の目を養う』中公新書

そしてほとんどの重要な問題には、その前提となる社会の「文法」を先人の知識から学び、分析に必要な技術や技能を少しずつ積み重ねていくことが要求される。

制度やルールについては、理念を述べた文書が少なくない。法律にもその理念や目的が冒頭に掲げられている。しかしその法律が実際にその理念や目的の文言通りに運用されているという保証はない。社会研究にとって重要なのは、「実際にいかに運用されていたのか」という点であって、書かれた理念や目的を、実証的な分析にそのまま使うことはできない。

つまり、自分にとって最善と思う選択ができない状況でとられた行動の生み出したGDPという集計量に、どれほどの経済福祉的な意味があるのかという問いを避けては通れないのだ。

時間がかかるように見えるが回り道をし、「積み上げて」いかないと、よい結果を手にすることはできないという点で、あらゆる学問の根本は同じなのだ。

しかし「資本」という基本用語の用い方が、研究者によって異なる点は注意を要する。

中国が自由貿易を主張し、米国が保護主義に出る。それはこれまでの覇権国の相対的地位の後退が、その国の国際経済秩序から離反させる可能性をしめしているといえよう。

ウェーバーも、『社会主義』論の中で、『共産党宣言』が予言的文書であることを指摘している。

2021年11月21日 (日)

鈴木貴博『日本経済予言の書 2020年代、不安な未来の読み解き方』PHPビジネス新書

ひとりで何人もの濃厚接触者に感染を引き起こす「スーパースプレッダー」・・・・・

一般論でいえば企業というものは、一定の内部留保の蓄えがあったとしても3か月活動が止まると危機的な状況に陥るものです。

オーナー経営者企業には大きな弱点があります。多角化、つまり本業以外の事業分野への進出では苦戦することが多いのです。

実用段階に入った新しいテクノロジーによって10年後に消滅する製品は高い確度で予測できるということです。

2040年頃には地球の平均気温が2度上昇する・・・・・

2021年10月20日 (水)

青木雄二『ゼニの幸福論』角川春樹事務所

働く者は儲けず、儲ける者は働かない。

ゼニは、ゼニのあるところに集まる。

経済的に貧困な人間には、貧困な精神しかやどらないということや。

唯物論を知らないと、人間は、幸福は神様がくれるものだーと、考えてしまう。

 

青木雄二『ナニワ錬金術 唯物論』徳間書店

今の世の中は現ナマ持っとるヤツが最強者や!

ドストエフスキーの「罪と罰」を読んでわしが深く感じたのは、寒い国の人間ちゅうのは、頭脳が明晰で精神が研ぎ澄まされてるということや。

世界は矛盾するものの絶えざる対立、闘争によって古いものは消滅し、新しいものが生成されていくとマルクスは言うているのや。

けど忘れたらあかんのは、労働組合というのは、マルクス・エンゲルスの贈り物やぞということや。

NHkの昼下がりの中継番組で、和気あいあいとした田舎の風景を写しとるけど、あれはウソでっせ。実際、田舎に住んでみたらようわかりまんがな。

ホンマ、日本人というのは、ムラ社会の仲間どうしでしか生きられん情けない動物なんや。

 

2021年10月 4日 (月)

橋本卓典『金融排除 地銀・信金信組が口を閉ざす不都合な真実』幻冬舎新書

米国やドイツに比べ、人口対比、国内総生産(GDP)対比では、日本の方が金融機関の数が圧倒的に少ない。

米国では、事業者が一つの金融機関とだけ取引する「一行取引」が主流である。

日銀は大規模金融緩和で、銀行、信金から国債などを買い取って、お金を渡し、世の中にお金を行き渡らせようとしている。

ビジネスモデルなき規模追求型の再編は、結局は経費(あるいは見えない時間、労力のコスト)を生み、収益力である総資金利ざやを圧迫していく。

第二地銀の前身は相互銀行だ。

クレドとは、誰か一人が決めて、従業員が従っていくというものでは本来ない。多くの共感を集めたエピソードを蓄積していくことで、いつしかそれらのエキスが結晶化したものがクレドであるはずだ。

2020年12月22日 (火)

大前研一『21世紀維新 栄える国と人のかたち』文春新書

カリスマ的リーダーとは、言葉は悪いが、つねにペテン師的要素を持ち合わせている。新興宗教の教祖的要素がなければ、異なる集団をまとめるこうした仕事はできないからである。

インドではつねに、富の分配を主張する人が勝ち、富の創造を主張する人が敗れてきた。

アメリカには州単位の自由があり、州単位で世界経済が呼び込める。これは地方分権ではなく地方自治権だからこそ、である。

ヨーロッパの主要国はすべて、中道左派政権が政治を掌握しているのだから、・・・

「マーストリヒト」が「ユーロ」にまでこぎ着けることが出来たのは、主としてこのドイツの意志のお蔭といっていい。

 

2020年9月12日 (土)

栗本慎一郎『ニッポンの終焉 2001年への最後の選択』講談社文庫

ひとたび世界文明史のひのき舞台を踏み、そこから降りた地域は再び繁栄することはない、という冷酷な法則である。

地球上の有力な文明は、なんとほぼ同じ時期に興隆し、同じ時期に衰亡していることになるのだ。

情報の蓄積と情報の体系的伝達、これが文明の条件であることをよく覚えておいてほしい。

法則的に見れば、同じ地で二度起きたことはもはや三度は起きないというべきである。

文明とは、良質の情報が蓄積されている状態である。

最新の研究によれば、分裂病はむしろ遺伝的かつ体質的な病であり、・・・・・

太平洋戦争でアメリカに負けたのは、物量だけの問題ではない。・・・・・頭でもしっかり負けていることを忘れてはいけない。

日本では、構造的に意図的な噂を作れるからである。とくに、主婦層がこれに弱い。弱すぎるほど弱い。

日本のマスコミは、今日徹底的に低次元な大衆迎合主義を長年にわたって続けている。

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