蟹江憲史『SDGs(持続可能な開発目標)』中公新書
原子力発電もまた、温室効果ガスを排出しない発電方法である。
ターゲットには、達成を目指す年や数値を含む、より具体的な到達点が描かれている。
実は細かい仕組みがないことが、SDGsの大きな特徴なのである。
SDGsは原発を正面から取り上げてはいない。
今一つのSDGsの大きな特徴は、進捗を「測る」ことにある。
本書を通じて繰り返し述べてきたのは、SDGsは達成へ向けたルールがなく、到達点だけが示されているという点である。
原子力発電もまた、温室効果ガスを排出しない発電方法である。
ターゲットには、達成を目指す年や数値を含む、より具体的な到達点が描かれている。
実は細かい仕組みがないことが、SDGsの大きな特徴なのである。
SDGsは原発を正面から取り上げてはいない。
今一つのSDGsの大きな特徴は、進捗を「測る」ことにある。
本書を通じて繰り返し述べてきたのは、SDGsは達成へ向けたルールがなく、到達点だけが示されているという点である。
現代の資本主義では、借りる側は貸す側に比べて圧倒的に不利であるということを、・・・・・
働く者は儲けずに、儲ける者は働かない。
いかに一等商業地にあろうが、トイレが狭く、みすぼらしい物件はまず相手にしません。
商売というものは、値段を決定するヤツが、いちばんボロいのであります。
大企業が中小企業を食い物にして、中小企業が社会的弱者である身障者を食い物にする。
人間の自由は、物質的な基礎によって実現されるということでもあります。
ワシが言いたい放題を言えるんは、ゼニを持ってるからや。
本来、住むだけの目的で使われる住宅地が、メチャクチャに高騰すること自体、おかしいのです。
マルクスは、・・・・・資本主義に代わる経済のシステムや社会のあり方については、十分語っていないのです。
実は資本主義という言葉を使っていません。資本制社会という言い方をしています。
『共産党宣言』を読むと、共産党が革命を起こしてまず一番に獲得すべきことは、それは民主主義だ、と書いてあります。
前衛党というのは、「労働者の前衛」つまり先頭に立つということです。
世の中すべては商品だよ、ということ。
ある商品とある商品が交換される交換価値は、使用価値があるからなんだよ。
労働によって商品の価値が決まる。商品の価値は、そこに含まれている労働の量によって決まる。こういう経済学の学説を、「労働価値説」といいます。
人間が資本家になったはずなのに、ふと気がついてみたら資本というお金の化け物が人間の形になっていた。これが資本家なんだよ、というふうに言っています。マルクスは『資本論』の最初で、別に資本家の一人一人が悪いわけじゃないんだよ、ということをわざわざ言っています。
資本主義によって、みんなで一緒になって働くことによって、人間は人間としての本質を発展させる。これはすばらしいことなんだって言ってるわけ。「資本主義はけしからん」と単純に言ってるわけじゃないんだね。
唯物史観では、世の中を上部構造と下部構造という二階建てで考えます。下部構造は経済的な関係で、上部構造はそれに対する法律や思想です。
ひとりで何人もの濃厚接触者に感染を引き起こす「スーパースプレッダー」・・・・・
一般論でいえば企業というものは、一定の内部留保の蓄えがあったとしても3か月活動が止まると危機的な状況に陥るものです。
オーナー経営者企業には大きな弱点があります。多角化、つまり本業以外の事業分野への進出では苦戦することが多いのです。
実用段階に入った新しいテクノロジーによって10年後に消滅する製品は高い確度で予測できるということです。
10年後の2030年頃には電気自動車が自動車産業の主役へと躍り出ることが予想できます。
これまで業界の外から他の会社が自動車業界に参入してこなかった最大の要因は、エンジンの開発に高い技術力がいるからです。・・・・・ところが電気自動車はエンジンを必要としないうえに、ガソリン車と比べて部品点数が驚くほど少ない。
日本車は新商品が誕生したとたんに過去の製品が陳腐化するスタンドアローンの設計思想で開発されている。
その変化の中でなぜトヨタが衰退すると決まっているのでしょうか。最大の根拠はトヨタが戦略的な資源配分をできない会社だからです。
2040年頃には地球の平均気温が2度上昇する・・・・・
問題の本質は、アメリカや中国に比べて日本企業のデジタルトランスフォーメーションが絶望的に遅れているということです。
人々の豊かさは、現在の所得より、資産も含んだ今後の将来所得全体で測るべきだ、という「ライフサイクル仮説」が現代の経済学の常識なのだ。
このようにデフォルトは、かなり強力に私たちの行動を変えてしまう。
『国富論』では、自由競争にすることが重要だとは書かれているが、市場に任せておけば競争が自然に働くとは書かれていない。企業は常に独占や談合をする傾向があるため、市場競争を活発にすることが重要だという主張なのである。いわば、公正取引委員会がしっかり仕事をすることの重要性を訴えたと言える。
最近の研究によれば、CSRに熱心な企業は、従業員の給料を低く抑えたり、生産性の高い労働者を集めたりすることができるという。
つまり、NPOでは非利潤動機だからという理由で、低い賃金で働いてもいいという人が集まってくるのだ。
つまり、現金を使った取引をすると市場規範の範疇になる。社会規範で成り立つ世界に、現金のやり取りを入れると、市場規範になってしまうのだ。助け合いは、社会規範で行われるものなので、ボランティアや現物を贈るべきということになる。
本を読むことで培われる能力の中で、一番重要なものは、反事実的思考力だ。
「社会主義か、野蛮か」というローザ・ルクセンブルクの警句が・・・・・
アメリカのバーニー・サンダースにせよ、イギリスのジェレミー・コービンにせよ、反緊縮政策の目玉のひとつは、グリーン・ニューディールだった。
<コモン>とは、社会的に人々に共有され、管理されるべき富のことを指す。
『ゴータ綱領批判』におけるマルクスの「各人はその能力におうじて、各人にはその必要におうじて!」という有名なコミュニズムの定義も・・・・・
本書の冒頭で「人新世」とは、資本主義が生み出した人工物、つまり負荷や矛盾が地球を覆った時代だと説明した。
OJTは、要は「お金をもらって勉強する」制度です。
さまざまな調査で、自営業者の幸福度はサラリーマンより一貫して高いことがわかっています。
「企業」は自営業を含む「事業体(ビジネスの主体)」のことで、・・・・・コーポレートガバナンスは「企業統治」ではなく「会社(法人)統治」としなければなりません。
会社というのはイエの正メンバーである「おっさん」の生活を保障するためのもので、非正規のような「ヨソ者」「二級社員」がどうなろうとかまわないのです。
地方では働き手が不足しており、潜在的な仕事のニーズはずっと存在している。
人間が顔を突き合わせてやっていかざるを得ない仕事は、ローカルの現場に最後まで残っている。
東京一極集中の弱点はコロナ禍で明らかになった。人口密度と流行は明らかに関係している。
介護や保育をリモートにすることはできません。
補助金頼みで延命した企業は、常に補助金がないと食えないビジネスモデルを作ってしまいがちになることです。
L型のほうがその先の日本の経済成長の上でも伸び代がはるかに大きい。
サービスをつくらないと人が来ない、じゃないんだ。人がいればおのずとサービスが生まれるわけだ。
角栄は均衡を重んじたからこそ、地方、特に裏日本に道路を通すことが大事だと考えていた。
地方に分配を続けることで地方は地方で生産性を上げる努力をしなくなってしまうことにあります。
EBITDAが高いというのは、すなわち設備投資力があるということですから、・・・・・
ゾンビ企業というのは、具体的には、返しきれないほどの借金を抱えていて、その借金をどう考えても本業では返せませんという状態になっている会社のことを指します。
つまり自社の強みを磨き深めていくことと、自分たちにはできていない新しいこと、新しい能力を探して取り込んでいくこととのバランスを取っていないといけない。
じっさい、ドイツ語においては恐慌(Krise)という言葉はまさに危機(Krise)という意味であり、・・・・・
マルクスの『資本論』が『経済学批判』の続編として書かれ、その副題も「経済学批判」となっていることはよく知られている。マルクスが批判の対象とした経済学とは、・・・・・「古典派経済学」のことである。しかし、重要なのは、古典派経済学が批判の対象とされたということは、同時に古典派経済学が批判するに足る経済学であったということである。それにくらべて、マルクスが「俗流」という枕ことばとともにしか語らないセーやバスティアといった経済学者の場合は、もの笑いの種にはされても、まともな批判の相手にはされていない。
マルクスのすべての出発点であった労働価値論は、マルクスの意図に反してマルクス自身の手によって葬りさらわれてしまう運命にあるのである。
「貨幣は生来金銀である」という金権神授説をとなえてきたマルクスにとって、・・・・・
モノにたいする総供給はモノにたいする総需要に必然的に一致するという「セーの法則」が成立するのである。
貨幣とは、言語や法と同様に、純粋に「共同体」的な存在である。
2027年頃には、インドが中国を抜いて世界最大の人口大国になると予測されています。
少ない労働力で農業が行えるようになると、工業化が進み、出生率は下がっていきます。世界でいち早く工業化を達成したヨーロッパ諸国は、どこの地域よりも早く少子化が訪れました。
人口大国は一般的に発展途上国に分類される国が多いことがわかります。
特に人口が急増している国としては、パキスタン、ナイジェリア、フィリピンがあげられます。
人口支持力とは、ある地域において居住する人々を扶養できる力のことです。
人口を維持するために必要な合計特殊出生率の値は2・1程度とされています。
ベネズエラといえば、世界最大の石油埋蔵国であり、・・・・・
ブラジルの最大輸出品目は「大豆」であり、最大輸出相手国が「中国」となっていることからもわかります。
日本の太陽光発電量は太平洋側の県で多くなっています。
自動車の歴史は、自動車用鋼板の薄さと強度を求める歴史でもあります。
アメリカは、国有鉄道から民営化された歴史を持つヨーロッパ諸国や日本とは異なり、創設期から民営によるものでした。
インドはサウジアラビアに次いで世界第2位の通常兵器輸入国です。
アジアでは全般的に米の自給率が高く、小麦は低い傾向にあります。
稲作が盛んな地域では、畑作が盛んな地域よりもはるかに水の使用量が多くなります。
オランダは日本のキッコーマンが初めてヨーロッパに工業進出した国でもあります。
1960年は「アフリカの年」と称されます。
中国は世界最大の石炭産出国であり、・・・・・
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