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歴史

2021年1月16日 (土)

関厚夫『一日一名言 歴史との対話365』新潮新書

ベルリン・フィルやウィーン・フィルのような超一流と「ふつうの一流」の交響楽団の違いは何か。「彼ら(超一流の楽団)はわたしとすばらしいリハーサルをする、しかし当夜の本番になると、いつもなにかリハーサルでは聞けなかった、感じられなかったものがつけ加わる」。それが差なのだという。

学者とは芸術家と同様、霊感による独創が必要な職業だ。そのため、全霊を傾けなければならず、売名や「よそ見」を考えるなど愚の骨頂である。

ヒトラーが「非人」? とんでもない。彼もわれわれと同様、人間であったからこそ問題なのだ。

織田信長・・・・・その彼が必死の覚悟を伝えたのだ。諸将の感激たるや、であろう。

天命(時勢)、礼(儀)、そして言葉。この三つをすることが、政治なのである。

 

2020年12月22日 (火)

木村凌二『教養としての「世界史」の読み方』PHP

少なくとも馬の有無で文明の発達スピードが大きく変わることは間違いのない事実です。

四大文明のほぼ同時期や、もっと古い時代に、ほかにいくつもの文明があったことが明らかになり、・・・

つまり、環境的に恵まれなくなったから文明が生まれた、と言っても過言ではないのです。

アメリカがラッキーだったのは、国の出発点がイギリスの影響下にあったことです。

明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。(ガンジー)

ナントの勅令は、ヨーロッパで初めて個人の信仰の自由を認めた画期的なものでしたが、・・・

ローマ人は正直なので、それなりの身なりをしていること、また格好が人より優れているということは、大事な権威の要因の一つでした。

世界で最初にキリスト教を国教としたのは古代アルメニア王国だったのです。

 

2020年12月21日 (月)

出口治明『「全世界史」講義 教養に効く!人類5000年史 近世・近現代編』新潮社

孟子の易姓革命の理論が・・・・・

明は交易を禁止している国ですから、・・・・・

東洋と西洋という言葉は、鄭和艦隊が使った言葉です。

修道院があると、そこには信仰を隠れ蓑にして、働かず、戦争にも行かず、国家に貢献しない人が寄生してしまう。

マックス・ヴェーバーは、このカルヴァン主義こそが資本主義を発達させたものであると考え、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(1904)を著しています。

予定説は、教会の権威を重んじるローマ教会が嫌悪する考え方です。

バークの考え方を平たく言ってしまえば、人間はアホだということです。人間はそれほど賢くないのだから理性(人間のアタマ)で考え出したものには信が置けない。信が置けるのは、人間が過去にやってきたことでうまくいっていることや、経験に裏づけられて、マーケット(市場)で評価されたことだけである。うまくいっているものは、そのまま残せばいい、という考え方です。

産業革命が、インドのまねをすることから始まったからです。

ラッダイト運動・・・・・これは産業革命に対する一種の反動で、機械その他の工場財産を破壊し、それを威嚇の手段として労働条件の改善を求める運動でした。

クリミア戦争は近代戦の幕開けともいわれており、ジャーナリズムに煽られた世論が戦争を引き起こし、また勝敗を決したのは戦場鉄道でした(物量戦)。

民族自決・・・・・それぞれの民族は政治的に独立し、みずからの政府を持つ権利を有するという原則です。

スターリンはヒトラーに勝るとも劣らない残酷な人柄でしたが、ビジネス感覚はすぐれていました。イデオロギーより利益優先の人でした。

勝てそうな戦争には後から参加する、負けそうになったら早めに降りる。イタリアは、伝統的にこのあたりのセンスが抜群です。

 

2020年8月15日 (土)

エルンスト・H・ゴンブリッチ『若い読者のための世界史ー原始から現代までー 上』中公文庫

エジプトの王がファラオとよばれていることも、・・・・・

ハンムラビのきびしく公正な掟の多くは、聖書のなかにもつたえっられているのだ。

おそらくきみは、孔子はただあたりまえのことをいったにすぎないと思うだろう。彼がのぞんだのは、まさにそれなのだ。

中国は、何千年にもわたって、貴族でも武人でも聖職者でもなく、学者が政治を行なってきた世界でただひとつの国なのである。

このアラビア文字は、・・・・・桁という、まったく新しい考え方をもたらしたのだ。

2020年8月 6日 (木)

文藝春秋編『世界史の新常識』文春新書

古代ギリシア人は統一国家を作ることはなく、ポリスと呼ばれる多数の都市国家に分かれていた。

日本における仏教の代表的大宗派は浄土真宗と日蓮宗である。

この禅宗が欧米の哲学者たちに重要視されていることは、日本でもよく知られている。

阿含経典は、小乗仏教の経典であり、大乗仏教である日本仏教では一段低いものとして軽視されてきた。

ローマの文明とは、都市生活であり、都市生活を支えた上下水道や公共浴場などのインフラであり、貨幣経済であり、高度な識字率などであるが、・・・

文明というものは、常に少数の支配者層のものであった。

ムハンマドだけは信仰や社会や政治が一体となった共同体(ウンマ)の最高指導者でもあったからだ。

現在の世界史は、農耕地帯を中心に組み立てられている。

「モナリザ」などはダ・ヴィンチ本人が隠していて、自分でフランスに運んで、死後にフランソワ一世に渡っていますから、国王はかごく僅かな人しか見ていない。

ラファエロは自分の作品を版画にしていいという許可を与えて、・・・

1950年代以降、インドは、世界市場から撤退し、「閉鎖体系」に移行したのである。

アメリカの真の歴史を振り返れば、民主党が人種差別政党であることは歴然としている。

外国との交易が盛んな国ほど経済が発展しますから、・・・

江戸幕府が鎖国している間に、ヨーロッパで産業革命とネイション・ステイト(国民国家)の形成という人類最高のイノベーションが二つも起こってしまったことです。

大旅行家の活躍には、パクス・モンゴリア(モンゴル帝国による平和)やパクス・ブリタニカといったインフラが大きく寄与していたのです。

ペルシア、ローマ、唐、イスラム、モンゴルなど繁栄した大帝国に共通するのは、実はその統治が寛容なものだったということです。

 

2020年1月30日 (木)

磯田道史『天災から日本史を読みなおす 先人に学ぶ防災』中公新書

若狭湾は「原発銀座」とよばれ、原子力発電所が多い。

上杉景虎(謙信)は美少年と酒を呑むのが好きであったと・・・・・

地震後、せっかく明との講和がまとまりかけたのに朝鮮に再出兵するといいだした秀吉に人々はあきれた。

津波から逃げる時は、勇気をふるって、声を出しながら逃げるようにしたいものである。

現在、はっきり被害が想定されているもので、日本最大の危機はこの南海トラフの連動地震である。

明治日本の科学者は対応が早い。

土砂崩れには、しばしば前兆がある。・・・・・地鳴りや異臭を察知しなくてはいけない。察知したら、逃げる。

低気圧は海を吸い上げて潮位を上昇させる。

幕末、佐賀藩が日本最高の科学技術国となり、最強の軍事力をもつにいたったのは、・・・・・

西洋への自爆攻撃を組織的に準備した最古の歴史的事例は、佐賀藩・福岡藩の可能性がある。

一番の教訓は「津波の時に金品にこだわってはいけない」であった。

水門は重要ですが、あくまでも時間稼ぎと思ってください。

 

2019年10月 2日 (水)

出口治明『リーダーは歴史観をみがけ 時代を見とおす読書術』中公新書ラクレ

司馬さんの持ち味は、展開のおもしろさのために都合のいいエピソードをうまくピックアップしてみせるところで、歴史本来の事実関係とは別のものになっています。

歴史を見る場合、基本となるのは次の2つ。ブローデルも指摘している気候と、そして交易です。

交易とは、たんにモノが動くだけではなく、人が動くことで病原菌も一緒に移動する。

ネーションステートが完成したのは、ヨーロッパの「1848年革命」というのが、今日の多くの学者の見解です。

日付の特定できる最古の印刷物は中国の敦煌で発見された金剛経(868年)だった。

ダンテの「神曲」は、トレードの工房で翻訳されたムハンマドの天国と地獄への旅を扱ったイスラームの物語「階梯の書」から多大のインスピレーションを得ている、と言われている。

4000年前に書かれた「ギルガメシュ叙事詩」に登場するレバノンスギ。

岩倉使節団が最も感銘を受けたのは、ドイツ帝国宰相ビスマルクとの会見だったと言われている。

タカラガイは均一性、希少性、持続性という現代のビットコインと共通する性格を有し、・・・

フランス料理はバクダードの宮廷料理から始まったといわれている・・・

イスラム法は行為規範であって、義務、推奨、中立・許容、忌避、禁止という5つの範疇がある。

物事を論じる時には、まず、言葉の定義を明確にしなければならない。

ナショナリズムとは劣等感と不義の関係を結んだ祖国愛である。

ブローデルは間違っていると断言し、ホイジンガの先駆性を評価する。ブルクハルトとホイジンガが過去200年間で最も優れた歴史家なのだ。

自分が生まれる前のことについて無知でいることは、ずっと子供のままでいることだ。

2019年9月16日 (月)

ダロン・アセモグル&ジェイムズ・A・ロビンソン『国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源 上』早川書房

ある国が貧しいか裕福かを決めるのに重要な役割を果たすのは経済制度だが、国がどんな経済制度を持つかを決めるのは政治と政治制度だということだ。

病気の原因の大部分は、貧困および、病気の根絶に必要な公衆衛生対策をとれない、あるいはとる気のない政府にある。

マックス・ウェーバーのプロテスタントの倫理はどうだろうか。オランダやイングランドのようにプロテスタントを主とする国家が、近代において最初の経済的成功を収めたことは事実かもしれない。だが、宗教と経済的成功にはほとんど関係がない。カトリックを主とする国家のフランスは、十九世紀にオランダ人やイングランド人の経済的成果をあっというまに模倣したし、こんにちのイタリアはこれらの国に劣らず反映している。

この植民地帝国がまたしても、中東諸国の可能性をつぶしたのだ。独立後、それらの国はかつての植民地世界の多くと同じ道をたどった。階層的で独裁的な政治体制を築いてしまったのだ。

多くの職人が抵抗運動を組織し、暴動を起こし、機械を自分たちの生活の悪化の元凶と見なして破壊した。彼らこそあのラッダイトだった。

ペストがイタリアのフィレンツェに到達した際の様子をじかに目にしたのが、ボッカッチョだ。

 

2019年9月11日 (水)

若桑みどり『フィレンツェ 世界の都市の物語』文春文庫

フィレンツェは、為替や複式簿記などを発明した先進的商業都市であったことからもわかるように、・・・・・

デカメロンは、・・・・・偽善的なキリスト教的禁欲の制度に反逆したものであり、とりわけ際立つのはこの当時理性的存在としてはみなされいなかった女性たちの、恋における、いかにも雄々しい情熱的ないきざまが賛美されていることである。

ボッカッチョの語る物語の根底には、常に生命の短さ、死の甘美さが顔を出しているようにみえる。

マキャヴェッリは『君主論』のなかで、暴君の悪政を倒すには暗殺は効果的な方法だと言ったあとで、・・・・・

ダンテも、『神曲』のなかで、堕落した教皇庁を『老いたる娼婦』とまで呼んで痛罵しているが、・・・・・

『君主論』で、いつでも裏切りや寝返りを辞さない金目当ての傭兵を否定し、戦争にあたっては、「ダヴィデ」のような人物が必要だと述べている。

出口治明『仕事に効く教養としての「世界史」』祥伝社

僕のような外交官にとっては地理と歴史は不可欠だ(キッシンジャー)。

武則天が君臨する直前に、新羅でも二代続けて女性の王様が生まれています。

仏教とは、ブッダの教えだけではなくて、お寺をつくるとか、仏像をつくるとか、一つの最新の技術体系です。

封建制は自分の信頼する子分を地方に送り、税金さえ送ればあとは何をしてもいい、すべて任せるというシステムです。

天才始皇帝によって完成された文書行政による中央集権システム・・・・・

仏教の教えは輪廻の思想が根本にあります。

後にナチスは、この神聖ローマ帝国を第一帝国、ビスマルクが創ったドイツ帝国を第二帝国と意識して、ヒトラーの帝国を第三帝国と呼ぶようになったのです。

商売は、昔から陸路よりも海路のほうが簡単です。

人類の交易は、海を中心に行なわれてきたのです。

ペストにかかって死亡すると皮膚が黒くなるので、黒死病とも呼ばれました。

真の保守主義には、イデオロギーがないのです。観念的な上部構造が持っている世界観と、保守主義は無縁です。人間がやってきたことで、みんなが良しとしていることを大事にして、まずいことが起こったら直していこう。それが保守の立場です。フランス革命やアメリカ革命はイデオロギー優先です。

アメリカにはどうしても許せない悪い奴は最後は暴力で片をつけるという文化が、残っているような気がします。

英国には、成文の憲法がありません。長い伝統と知恵があったからです。

自分が生まれる前のことについて無知でいることは、ずっと子どものままでいること(キケロ)。

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