フォト
無料ブログはココログ

amazon

政治

2016年6月26日 (日)

宇野重規『政治哲学的考察 リベラルとソーシャルの間』岩波書店

これまで欧州統合に最も積極的であり、統一欧州を可能なかぎり連邦制に近いものとして構想する傾向をもつのがドイツである。その代表的知識人は言うまでもなく、ユルゲン・ハーバーマスであり、「憲法愛国主義」を説くハーバーマスは、ヨーロッパ諸国民がその国境を越えて、新しい民主的な公共空間を建設することを主張し、将来的には「ヨーロッパの人民」から成る連邦制を視野に入れるべきであるとする。

イギリスの知識人の間には、フランス官僚制に対する根強い警戒感がある。イギリスとフランスの間には、コモン・ローとローマ法の伝統の違いに始まり、地方分権と中央集権、されには自治の重視と行政権の主導に至るまで、ぬぐいがたい政治文化の違いがある。

デモクラシーには、つねに両義性が存在する。デモクラシーとは、一方で諸個人の権利の実現であり、他方で集団的な自治・自律である。デモクラシーとはまさに、集団的な自治の実現を通じて、諸個人の権利のより良き保障を目指したものであり、両側面は不可分であるとされる。

2016年6月20日 (月)

佐藤優/聞き手・姜尚中『国家のエゴ』新潮新書

キリスト教で神様にあたるのは、父と子と聖霊です。この三者は全部、神様です。

神学論争は侃侃諤諤の末、理屈だけでは解決せずに、最後は必ず、政治が介入してきて一応の決着がつきます。俗にいう「大人の事情」、大人の解決方法です。

戦時国際法とは、戦争をしている国の間で守るべきルールを定めた交戦規則と、戦争をしている国と中立国との関係を定めた中立法規を合わせた呼び名です。

帝国主義国とは、国際社会において、自分たちで秩序をつくることができる強い国家のことを言います。

ペルシャ湾とオマーン湾を分けるのがホルムズ海峡です。海峡を挟んだ南側がオマーンで、対岸はイランです。

「イスラム国」は海軍を持っていませんから、機雷を仕掛けることはできません。どうも政府の答弁を見ていると、イランが機雷を仕掛けると考えているようです。

一色清他『日本の大問題「10年後」を考える―「本と新聞の大学」講義録』集英社新書

マックス・ウェーバーは1919年に行った「職業としての政治」という有名な講演の最後に、「10年後に会いましょう」というような言葉を学生に投げかけています。

私が1979年にドイツにいた時は「ベルリンの壁は1000年続く」と西側のドイツ人は言っていたわけです。

フランスで出生率が上昇しているのは、間違いなく婚外子を認めていることが一因となっています。しかし、これを日本に適用しようとすれば、戸籍制度の問題と必ずぶつかります。

特定秘密保護法は、治安維持法のように日本国内の政治運動を弾圧することを目的とした法律ではありません。特定秘密保護法により近いのは、1937年に抜本改正された軍機保護法です。これは、軍事の技術面の情報を保全するための法律です。それから1941年に成立した国防保安法。これはようするに、日本が戦争をするつもりがあるのかどうか、そうした国家の意思を隠すための法律です。

特定秘密保護法は、ようするにスパイ防止法と言えるでしょう。

2016年5月27日 (金)

G・ナポリターノ他『イタリア共産党との対話』岩波新書

グラムシほどりっぱに労働者階級の革命的役割についての建設的なヴィジョンを言い表した人はいないのです。

レーニンは、農民がもはやかれについてくる気がなくなっていることがわかったとき、政策をかえました。なぜならば、大きな同盟がなくては、前進できないことを知っていたからです。

「レーニン主義」というこの言葉は、ジノヴィエフによってつくられ、ついてスターリンによってとりあげられたのです。

立花隆『日本共産党の研究[三]』講談社文庫

自らを反革命陰謀の首謀者と告白して処刑された一人であるブハーリンは、・・・

スターリンならびに彼に指導されたコミンテルン指導部は、一貫してファシズムを過小評価してきた。三二年テーゼが、「迫り来るファシズム」を実体がない「幽霊」と評価して、ファシズムより主要な脅威は資本主義を左から支えている反革命、社会民主主義者であるとしていたことでもそれはわかろう。

共産党の党史で多用される述語は、「-の宣伝をおこなった」「-と主張した」「-をあきらかにした」「-と呼びかけた」といったものである。要するに、共産党が何をしたかではなく、何を語ったかが主なのである。

網走というのは農園刑務所と言いましてね、農作物を作る刑務所なんですよ。

2016年5月25日 (水)

立花隆『日本共産党の研究[二]』講談社文庫

マルクス主義の理論は一見おどろおどろしいようだが、実は単純な二分法概念の組合せの上に構築されているからきわめて図式的である。したがって、頭が単純な人にはきわめて入りやすい。

マルクス主義が二分法概念から逃れられないのは、その基礎に、弁証法を置いているからである。

二分法概念はマルクス主義の強さであると同時に弱さである。その弱さは、中間項をうまくハンドリングできないことにあらわれる。

何よりもまず天皇制を倒せというのが三十二年テーゼのエッセンスである。

党員たちが自分の頭で考え、自分のことばをしゃべる政治集団にならないかぎり、共産党はいつまた昨日までとはまったくちがうことを、明日から主張しはじめるかもしれない政治集団であるというのが、歴史の教えるところである。

トロツキーにしろ、ブハーリンにしろ、あるいは死後のスターリンにしろ、いったん権力の座からころげ落ちると、過去にさかのぼってその男がいかにひどい男であったかということが徹底的にバクロ・キャンペーンされる。

共産党に民主集中制という組織原則が・・・

責任はまず主体性においてあるというのが責任論のイロハである。

「マルクス主義は闘争形態を選ばない」としたレーニンのように、基本的にはすべてが許されていると考える者がある。

「八項規律十大注意」として有名な厳重な規律を紅軍に守らせた毛沢東のような指導者もいる。

戦後の共産党の二段階革命論は、戦前の天皇制に代えて、アメリカ帝国主義を持ってくる。

ソビエト同盟は、世界のプロレタリアートの祖国だからである。

ロシア民族の英雄崇拝的映画、エイゼンシュテインの「イワン雷帝」

野坂参三がアメリカ経由の地下ルートで日本に送り込んだ「日本の共産主義者へのてがみ」(1936・2・10)は、日本の人民戦線史上、最も有名な歴史的文書であるが、・・・

政治の論理は、詮ずるところ、「お前の敵は殺せ」というにあると埴谷雄高は喝破したが、・・・

マルクス主義とは単なる経済学上の理論ではなく、理論と実践を不可分のものとするところに、その思想としての真骨頂があり、・・・

マルクス主義は正しいという信念と、実践運動からは手を引くという決意は、マルクス主義の論理においては両立しがたいものである。

福本イズムを契機として、労農派が分離してからは、共産党系インテリの観念主義的傾向はますます深まった。

同じ宗教の中でも、自力救済をいっさい否定する点において、親鸞の教えはマルクス主義とは大局的な立場に立つ。

2016年5月10日 (火)

宮田光雄『現代日本の民主主義―制度をつくる精神―』岩波新書

1788年の合衆国憲法は、現存の各国憲法のなかでも、もっとも徹底した権力分立の形式を採用している。

信教の自由を保障する新憲法20条の規定が、「思想及び言論の自由」(19条)と「集会・結社及び言論・出版その他一切の表現の自由」(21条)にはさまれて、その真中に位置づけられているのは、まことに象徴的である。

19世紀いごのナショナリズムの問題をめぐっては、たとえば、F・マイネッケのいわゆる《文化国民》と《政治国民》という有名な区別がよく知られている。

ホー・チ・ミンの《十二の勧告》が、ベトナム戦争における民族独立革命の民衆的闘争の精神的基盤をなしていることも・・・

ガンジーやマーティン・ルーサー・キングのストラテジーの特徴は、さし当り理性的に訴えかけえない民衆グループを非暴力行動の強制手段によってのみならず、なかんずく彼らの感情に訴えることによって、その態度を変えるように働きかけることであった。

2015年11月 4日 (水)

福田歓一『近代の政治思想 -その現実的・理論的諸前提-』岩波新書

人類の歴史のなかで、ヨーロッパの近代がもった意味は、とてつもなく大きいものでありまして・・・

フランス革命はその激しさと、世界史的意味とにおいて、まさにその頂点を示すものであります。

王様は人間の上にいる、しかし法の下にいる

イギリスのマグナ・カルタに代表されるような成文憲法が現われる

アメリカの植民地では、サルトルが『サレムの魔女』で描きましたような、たいへんな異端の迫害をやっているのであります。

「国際法の父」と言われているグロチウス

カントの認識理論はたいしたものにはちがいないのですが、しかし実践哲学の領域では、労働という観点はすっぽり抜けおちてしまっているからであります。

どこまでも預けた人間の利益のために運用するのが信託を受けた人間の義務であります。

2015年10月27日 (火)

武田泰淳『政治家の文章』岩波新書

イギリス王朝の悪役を手だまにとったシェイクスピア、フランス社会の強力者を描きつくしたバルザック・・・

芦田均は外務省のロシア通、荒木貞夫は陸軍のロシア通であった。

森鴎外の遺書は、自分の死後について、一つナニナニと個条書きにして、きちょうめんに処置を指示した完全なものである。

重光は、東京軍事裁判が、「戦勝者の戦敗者に対する一方的」な裁判、勝てば官軍、負ければ賊の復讐裁判にすぎぬ、という考えを最後まですてていない。

徳田が、口がすっぱくなるほど「小ブルジョアのやり方」を批判しているのは、・・・

2015年9月14日 (月)

高橋源一郎『ぼくらの民主主義なんだぜ』朝日新書

「投票」中心の議会制民主主義は、結局、いくらでもスピードアップ可能な「ファシスト民主主義」に行き着く。

反グローバリズムの代表的論客、ナオミ・クライン

ハーバーマスは、政治家に市民の目を見て話すこと、市民と対等であることを要求している。

ランドセルは、もともと「軍隊」と共に輸入された背嚢が起源だし、日本で最初に運動会をやったのは海軍兵学校だった。

確かに古代ギリシャ文明はヨーロッパ文明を産んだけど、中世以降、正教会に属するキリスト教の地だったギリシャはヨーロッパではなかったと書いている。

第1次世界大戦でもっとも多くの戦死者を出した仏ヴェルダン

五日市憲法

「民主主義」とは、ハーバーマス・・・・・一度も完成したことのない「未完のプロジェクト」

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック